SSoM-165 “LUX” ROSALÍA ポップスの概念を破壊するポップス‼️
ROSALÍAの4枚目のアルバム “LUX”がリリースされた‼️
ROSALÍA は、1992年9月25日、カタルーニャ州 バルセロナ近郊の町サン・エステベ・セスロビレスで生まれた。9歳からギター、16歳からピアノと歌を始め、カタルーニャ高等音楽院で、古典的なフラメンコ歌唱を専攻した。2017年“Los Ángels”デビュー。ギターと歌唱だけのシンプルなものだった。
2018年末、フラメンコの音楽とリズムが基盤のセカンドアルバム”El Mal Querer”で、僕はROSALÍA に出会った。フラメンコギターの曲を漁っていたときのことだった。カタルーニャのフラメンコ文化を背負う歌唱が、幼さが残る声で歌われることに不思議な魅力を感じた。
僕は知らなかったのだが、その頃、彼女の認知は世界的に広まり始めていた。2022年、3作目”MOTOMAMI”で現代のポップスに変容して、世界的ポップスターへ。
4作目、”LUX ”は、フィジカルでは18曲、配信では15曲の変則的リリース、4楽章の構成になっている。伴奏はロンドン交響楽団だ。クラシック音楽の文脈で表現されているインターナショナルなポップスが現れたのだ‼️
LUX
Tidal /Spotify / Apple Music / YouTube Music / Amazon Music
Qobuz →
オペラの新作を聴いたような感覚になった。ROSALÍAは、これをポップスとして世界に提示している。批評家界隈は大きく揺さぶれている。
RollingStone Japan ロザリア『LUX』徹底解説
2023年のBjörkとのコラボ’Oral’ が、ROSALÍAに影響を与えて、LUXが生まれたような気がする。表題曲‘LUX’は、13の言語で歌詞が書かれているという。少女を感じる声質に何か神聖なものを自然に感じてしまう。
よく聴いて行くと表現したいことに最適の言語を楽曲内で使い分けているようだ。GTP-5とやりとりして主要言語の役割を推測してみた。
Ⅰ. Invocation / 序章(祈りの入口)
・Spanish(母語での語り・心臓の声)
・Catalan(血縁・身体記憶の層)
・Latin(祈りの象徴。意味より響き。)
Ⅱ. Embodied / 肉体・欲望・生の章
・Spanish(母語として)
・English(現代的・直接的な語尾や反復)
・Arabic(母音の運びと音階的要素)
Ⅲ. Lament / 喪失・記憶・揺らぎ
・Spanish(核心の独白)
・Catalan(より“内側”の声)
・Portuguese(柔らかい母音で歌うための言語)
・Italian(呼びかけやオペラ的抑揚)
・Occitan(非常に短い語句の引用的使用)
Ⅳ. Radiant / 変容・光・超越(終章)
・English(祈りではなく“宣言”への変換)
・Latin(再び現れるが、今度は“消えゆく光”として)
・Japanese(“意味”ではなく、“光の粒のような音”として)
言語の特性や背後の文化で使い分けているようだ。リアルタイムAI翻訳時代に相応しい方法だと感じた。
後半グッとくる。
日本刀が登場する。
僕が幼稚園から小学生の頃は、世界はラジオ放送で、シンクロしていくようなところがあって、色々な国から世界的ヒットが生まれることがあった。そんな大昔を思い出しつつ、SNSが世界中の人々を繋げることがデフォルトの現代、言語の壁が障害とならず、むしろそれぞれの言語を輝かせることで世界的ヒットが生まれることを、ROSALÍAが示したと思った。
もうひとつ、あらゆる意味で異様で不安定な現代社会において、今再びキリスト教的世界観と芸術が結びついて、ヒットアルバムが出る現象こそ、現代のポップスの新側面なのだろう。世界が欲しかったもの、2025年を代表するアルバムになることはもちろん、ポップス史に残るアルバムにもなりそうだ。
