30. 宇宙一エモいバックドロップ
宇宙飛行士が夢だった。過去形で言ってるが今でも諦め切れてないとこも。懸命に勉強し何度も受験し同じ数試験に落ちた。ま、結果がすべてだよな。
今はバトルロボットの操縦士。でっかいロボに乗り込みいろんなロボと闘ってきた。今季は戦績も良くひょっとしたらひょっとするかも。
リーグの合間のトーナメントもいよいよ決勝。このままいくぜ、優勝したら残りの人生これに賭ける。相手は決勝に相応しく怪力を使い大技を繰り出してくる。
何とか凌ぎつつ必殺のソバットをキメた、が倒れず。敵は百戦錬磨、一筋縄ではいかない。どうする...?!一瞬の隙をつかれバックドロップの衝撃。あぁまただまた夢のヤツ... 塗装が削れた肩の部品に朦朧と目をやる... ?!小さい頃憧れたロケットの型番が見えた。オマエもそうやって生き続けてたんだな。気がつくとカウント9で跳ね起きて「まだこれからだよな」その重い、いや宇宙一エモいバックドロップはオレを生き返らせた。
