44. 初ロマンスはマロン味?!【こびと栗】
あいつが気になる。出っ歯で落ち着きない理須。放課にあちこち走り回る。目で追うだけで忙しい。
あいつの動きを止めたい。プレゼントあげてみる?今までそんなのやったことない。手作りの甘いもの?モンブラン好きって廊下ではしゃいでた。でもお菓子作ったことない。「お困り?」
よく見たらおじさんの小人。「モンブランの作り方わかる?」「まずは材料、乳製品と粉は北海道ラム酒はジャマイカ主役の栗は」小さな胸張り「こびと栗が一番」小さな指先に小さな栗。「渋皮を口に含み願い事をすると一コ叶う」
渋皮を口に放り最高のモンブランを作りたい、あいつを振り向かせるためにと念じた。なんとか形にし走るあいつを捕みモンブランを口にねじ込む。「うめえどうやって作った?母ちゃんに作ってもらお」あれ?「最高のモンブラン作りたいって願いは叶ったろ〜」おじはダッシュで消えた。も〜ど〜でもい〜とあいつを見ればほっぺ栗で膨らませ走り回っててまた目が離せない。
