"BEATLES FOR SALE" 『ビートルズ名盤100』その5(Ⅱ-4)
映画ヤァヤァヤァの大ヒットも冷めやらぬ中、クリスマスに向けて彼らの新しいアルバムが届けられます。
二つ折りジャケの内側にも写真が付き、温かみのある曲で構成されています。いいクリスマスが送れそうです。
超多忙のはずなのに、1st、2nd同様の14曲セットです。2nd同様既発シングルは入れませんでした。制作期間も短かったはずだし、どこにそんな時間あったんでしょうか。
オリジナル曲では内証的な印象の詞も増えてきたり、凝った構成を増やしたそうなわりに、録音にかけた日数はあまりにも少ない。
サウンド面ではジョージの12弦ギターが素晴らしく良い音してます。その他、楽器ごとや歌のバランスなど、録音技術と演奏技術の発展の過渡期といった感じです。
気軽にやってる風に聞こえるカバー曲達ですが、彼らはコードや構成を誰かに調べさせたりしたでしょうか。歌詞くらいは見ながら歌ったかもですが、それだって、見なければ歌えない、という訳でもなかったでしょう。
そして、一発録音だったりもしてます。
ジョージの弾くカールパーキンス曲のギターソロも、かなり元曲意識が強いです。コピーに近い、余計なことしてないフィーリング。クールです。
全体に、1stアルバムに立ち返った感じの印象です。ああいうのならもういつでもできるよみたいな、俺たちは変わってない感で、軽やかに聴ける1枚。
これでちょっと彼らも落ち着いてきたか、と思いきや、次の『映画第2弾アルバム』でさらなる飛躍です。
* そして、このアルバムも米盤はなかなかの編集版なのですが、それは後ほど登場してもらいます。
<Ⅱ英公式アルバム >
