"LET IT BE" 『ビートルズ名盤100』その14(Ⅱ-13)
ビートルズ最後のオリジナルアルバムとして発売されました。
4人でスタジオに集まることはもうなかったようですが、それでも前年から残された未発表の作品が、あまり時間を経ずに私たちのもとへ届けられたことには、理由はどうあれ素直に感謝したいと思います。メンバーそれぞれにとっては納得のいかないこともあったようですが、ファンなんてわがままなものです。このアルバム、大好きです。すいません。
プロデュースはジョージマーティンではなくフィルスペクター。オーバーアレンジと言われたりしてますが、彼が独自にオーケストレーションを加えた3曲、ジョージの I Me Mine 、ジョンの Across The Universe、そしてポールの The Long and Winding Road は、彼にとってそうせずにはいられない"楽曲の美しさ"を持っていたんだと思います。
他のやり方はあり得ないと思える優美さは逆に、他のライブ感のある曲たちを際立たせてくれてもいます。
3曲とも、ルーフトップコンサートで取り上げた曲でもありません。
それに、表題曲『レットイットビー』は、シングルから、ギターソロの変更と、最後のサビの繰り返しが増えてることとがありますが、基本路線はジョージマーティンアレンジのまま手を付けていません。
そこまで好き勝手やったわけでもないって思います。むしろ敬意を表してる感じさえあります。
3人から1曲ずつ選ばれているこの壮大さが、このアルバムを紛れもないラストクライマックスであると示してくれているようにも思います。
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後年、" Let It Be... Naked "というアルバムも出ました。
これは解散当時のポールの「ロングアンドワインディングロードはオーバーアレンジだ」発言から着想して、元々こんな感じでやりたかった版として編集されたものです。
実際Get Backや、One After 909など、よりライブ感が増している曲も多く、聴き応えあります。
その反面、例えば、Let It Beをそこまで変える必要あったのか?、そのギターソロで当初いきたかったわけじゃないでしょ?みたいな、ちょっと腑に落ちない部分もあったりします。
なにせ、フィルスペクターによる『レットイットビー』のソロ差し替えロングバージョンの手際の良さったら無いです。こんなこと、この時までに誰か他のアーティストでやってたりするんでしょうか。
実際には当時のポールの発言も、1970年版とNaked版のハイブリッドが、あの頃の理想だったということなんじゃないかと思います。
なので例えば、数曲入れ替えた曲順のプレイリストとか作ると、それもまた楽しかったりもします。
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