見出し画像

AIの時代に時間とお金を投資してMBAを取る価値があるのか

 モハPチャンネルのチャンネル登録様が20万人を達成し、noteでは特別企画として記事のリクエストをお受けしました。ご質問・ご提案いただきありがとうございました。


 「良い経営をするためにMBAは役に立つか」、この質問についてはモハPが正面から、経営者視点で記事を作成しました。是非ご覧いただけたらと思います。

 質問の中に、「AIの時代に時間とお金を投資してMBAを取る価値があるのか」という話がありました。私(TeamモハP)はこちらについて、経営者ではない視点、個人的な経験から考えをお伝えしたいと思います。

AIの時代

 様々な企業が様々な分野でAIを導入しています。これまでコンサルに依頼していた経営上の意思決定や人事評価の方法など、内製する企業が増えています。意外なことに、AIの判断が受け入れられるスピードも早いと感じています。とある企業のアンケートによると、上司の主観的な評価によるよりも、AIに評価してほしいと答えた方の数が多いとのことです。社内政治の機会が減り、より効率的な業務ができることでしょう。
 AIがまだまだ発展途上の段階であることは承知していますが、自分の中では恐れ多い存在になりつつあります。

AI時代のMBA取得

 上記が私のAIに対するスタンスです。前置きが長くなりましたが、「AIの時代に時間とお金を投資してMBAを取る価値があるのか」、AIの脅威は認識しているつもりですが、それでもMBAを取る価値はあるとお答えさせていただきます。
 その理由を学びと出会いに分けて説明します。

学び

 私がMBAを取得したのは10年以上前のことです。当時の知識が今では全く通用しないこともしばしばあります。最新の知識を効率的に得るだけであればAIで足りる可能性もありますが、そうではない、それだけではないというのを個人的な経験からお伝えします。

個人的な経験

 当時私は決算発表と株価というテーマで研究をしました。市場のコンセンサスとどれだけ乖離したのか、アブノーマルリターンを計算し、あるべき株価を検証しようとしていました。
 膨大なデータを集めてゼミで発表したのですが、誰も納得してくれないわけです。そもそも株価のことを理解していない、データも全く足りない、机上の空論とか様々な意見をいただきました。
 クリスティアーノ・ロナウド氏が目の前のコカ・コーラを撤去しただけで大きく下落するのが株価です。今でこそ、テーマの選定や結論に至る過程が甘過ぎるというのは理解できますが、当時の私は自分の限界を超えたところで、ああでもないこうでもないと考え、アドバイスをいただき、見直し、追加のデータも集めました。しかし、再発表の際も納得してもらうことはできませんでした。決算発表や決算数値は株価に影響を与える一要因でしかないことを再認識しました。苦い経験ですが、かけがえのない思い出でもあります。

 AIを通じて、自分の考えをブラッシュアップすることは可能でしょう。しかし、自分の考え方やアプローチの方法が違うことを認識するのは、志を同じくする仲間に指摘してもらうのが一番だと思います。結果として、私の研究テーマは失敗に終わりましたが、そこに至るまでの過程で大きく成長できたと感じています。

失敗と成長

 ケーススタディやディスカッションを通じて、様々なバックグラウンドを持つ方々から、問題解決の多様なアプローチを学ぶことができました。こうした失敗と成長の経験は、今でも役立っています。
 AIの時代、上記の研究テーマの結論にはすぐに辿り着ける、むしろ解決できる可能性すらあります。しかし、自分の思考やアプローチに足りないものに気づき、修正する機会が得られること、MBAを取る上での学びと成長の過程は、AIの時代でも変わりないのではないでしょうか。

出会い

 様々な人との出会いが今でも役に立っています。人間関係に役に立っているという日本語を使うのはやや気持ち悪いですが、当時の出会いが自分にエネルギーを与え続けてくれています。

交流

 交流は今でも続いています。例えば年収103万円の壁について、インターネット上の話はAIがまとめてくれると思いますが、AIが現場の生の声を収集することはまだ難しいでしょう。歴史的な背景や実務上の話、国税庁に勤めている友人や税理士の友人の見解を聞くことができました。
 また、例えば半導体ビジネスについて、友人の友人を通じて国内の半導体メーカーのビジネスを教えていただいたことがあります。半導体とは何か、そこからの理解が必要でした。
 学びの内容と被りますが、自分が知らないことを知る、これは人との交流が近道だと考えています。AIの時代に時間とお金を投資してMBAを取得する、だからこその出会いが必ずあると思います。

モハP

 モハPとの出会いも大学院時代のものです。私が大学院に通っていなかったらモハPとは出会っていなかったでしょう。そして、10年以上の時を経て、モハP【note】が始動しています。機関投資家の話やイギリスの話は知らないことだらけです。AIが自動で教えてくれることもないでしょう。
 当時の出会いが今の自分にエネルギーを与えてくれる、そうした意味で、大学院時代はかけがえのないものです。

おわりに

 この記事を書くにあたり、当時のPCのデータを取り寄せました。こんなこと勉強したなとか、昔はエネルギッシュな論文を書いていたなと楽しく振り返ることができました。ありがとうございました。
 知識は抜けていますが、当時の学びと出会いが今でも私にエネルギーを与え続けてくれていることは間違いありません。


ご案内(YouTube、ニコニコch)

いいなと思ったら応援しよう!