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日本の米価格上昇と経済に与える影響の考察


 現在、日本のエコノミスト界隈では米の価格が今後どうなるかに非常に注目が集まっています。8月に米不足が起こった後、現在は新米の供給などで、店頭に米がないといった事態は解消されているようです。しかし、価格は上がったままで、全然落ちてきていません。
 私は農業の専門ではないため、あくまでマクロ経済を見ている立場からどういうことが言えるのか、米の価格の高止まりが社会全体にどう影響するのか、説明したいと思います。

8月後半に私の親戚の方と連絡を取る機会がありました。その親戚の方のところに、私の父親から「米は大丈夫か?」と連絡が来たそうです。話を聞いていると、父親は米がなくなっていないかと親戚中に電話をしていたそうです。

メディアと父親とSNS時代の不法移民の話

米価格の高騰

  9月の日本の消費者物価指数は10月18日に発表される見込みですが、9月の米の価格は前年比で40%前後まで上がると見られています。平成の米騒動時のピークが21.4%だったので、それを大きく上回る伸びになると見られています。40%を超えるとなると、1975年以来約50年ぶりの伸びになります。新米が供給されても価格が下がってこないため、今後の消費者物価指数に与える影響が非常に注目されています。

金融政策と米価格

 通常、金融政策を行う上ではエネルギーや食料品など季節要因で変動する品目を除いたデータを見ます。そのため、エコノミストやマクロ経済を見ていく上ではあまり食料品に注目することは少ないです。
 しかし、現在は消費量の多い米の価格が非常に大きく動いているため、外食などサービス業の価格にも影響を与える状況になっており、経済全体に与える影響も大きくなっています。

米不足の解消と価格の高止まり

 8月後半に始まった米不足ですが、10月に入って新米が供給されてきたことにより、米不足は徐々に解消されているようです。現在ではお店に行って米が売っていないということはほとんどなくなっています。
 米不足は解消されましたが、予想外だったのは米の価格が下がってこないことです。

JAグループの影響

 供給が増えれば徐々に価格が下がってくるだろうという見方が多かったですが、10月に入って店頭で売られている米の価格があまり下がっていないです。この要因は、JAグループが農家から米を買い取る際の値段が高止まりしているためとされています。これはメディアでも報道されています。

人件費とエネルギー価格

 日経新聞の調べでは、東北地方のJAが農家から買い取る値段が前年比2割から4割程度上昇したままだとされています。これは人件費の上昇やエネルギー価格の高騰などを受けたものと見られています。
 JAが農家から買い取る価格が下がらない限り、店頭価格も下がってこないと考えられます。そのため、エコノミスト界隈でも米の価格見通しを見直す動きが出てきています。

米の供給減少

 米の価格が高止まりする要因は、南海トラフ地震に備えた買い占めやJAによる買取価格の高止まりだけではありません。
 2024年8月から米不足が起こった要因は地震や台風などで物流が混乱したというのもありましたが、多くの農家の方々が減反政策の影響だと発信しています。

  作付け面積もこのところ減少傾向が続いているのが事実です。高齢化などで農業を辞める人が出ているということも影響していると思います。

出所)ツナギのお米マガジン

エコノミストの懸念

 現在は新米が供給されて品不足は解消されていますが、来年の新米が供給されるまでに、また品不足が起こるのではないかと懸念するエコノミストが増えています。
 米の価格が高止まりし、さらに上昇するような展開になると、調理食品の価格も上がり、外食の価格も上がります。
 8月の日本の消費者物価指数は米の価格が前年比28.3%の上昇でしたが、これが食料品全体を0.7ポイント程度押し上げ、CPIを0.2ポイント程度押し上げる影響があったと見られています。

政治問題と米の価格

 日本の消費者物価指数全体の数値を高止まりさせる要因にもなりかねないため、非常に注目されています。政治とも関わる話であり、増産しようとしてもすぐには対応できない話でもあります。

米と私

 最近は日本人でも米をあまり食べない人もいますが、私は米なしでは生きられないタイプです。
 ラーメンでも米と合わせたいし、何でも米と合わせたいタイプです。ヨーロッパでもスペインは米を食べる文化があり、パエリアは日本でもメジャーなスペイン料理になっていると思います。しかし、やはり米は白米が美味しいと思います。日本で米が買えないなんて、ありえないことです。

希望
 皆が一緒に同じものを、楽しく食べられる社会が続いてほしいと思います。

ラーメン価格に見る日本の食文化の変化

海外の米価格

  米の価格の上昇が問題になっているのは日本固有の問題です。海外では逆に米の価格が下がってきているところが多いです。
 世界最大の米輸出国インドは2023年から米不足に見舞われていました。この米不足が解消されてきたため、2023年から行っていた米の輸出規制を解除しています。

インドの米輸出再開

 10月2日にインド政府が発表し、アジアの米価格の指標となっているタイ米の価格は10月2日に11%ほど下落しました。統計開始以来の大幅な下落となりました。約1年3か月ぶりの水準まで下落しています。
 2023年春から続いていたエルニーニョ現象が2024年に入って終了したことなどが影響と見られています。インド産の米はアフリカにも大量に輸出されているため、インドの輸出再開は世界的に歓迎されています。

米価格の動向

 世界では米の価格が下がってきているため、米の価格の高止まりに悩んでいるのは日本だけということになります。そして、日本ではこれからも米の価格の高止まりが続く可能性があります。


ご参考

私たちは日常生活で様々な商品を購入しています。その中で、
・お米の値段が上がった下がった、
・卵の値段が下がってきている、
・車の値段が上がり続けている、
・ガソリンの値段がなかなか下がらないなど、主観的に思うところが色々とあります。
 これらを客観的に把握するためには、何が必要でしょうか。

今さら聞けない米消費者物価指数の基礎

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