時価の基本と本質と監査人は何を見ているか
「時価」の解説のリクエストをいただきました。この数年で、時価で測定される対象は金融商品やデリバティブだけでなく、不動産やリース資産、そして負債にまでその範囲を拡大していきました。また、地政学的リスクの高まりなどにより市場の価格変動は激しくなり、一日どころか数時間単位で評価が変動することも珍しくありません。

日常生活で「時価」と言えば、その場での相場や感覚的な値段を指すことが多いでしょう。しかし財務報告の世界で使われる時価は、正確な定義と測定基準に基づき、算定方法の妥当性や開示責任まで問われる非常に重たい概念です。単に「市場価格を時価とする」だけでは済まず、その価格がどう算定され、どう説明できるかが問われます。監査人も、数字そのものよりその背後にあるプロセスと判断を見ています。
会計基準をベースに解説し、監査人が時価の監査の際に何を見ているかを記載しています。「ビジネスと会計とIFRSの話」と「今さら聞けない債券の含み損の開示」も併せてご覧いただくとより理解が深まると思います。おもわず誰かに話したくなる、ビギナーの方に向けた記事です。よろしくお願いいたします。
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