債券の含み損と減損会計とIFRS
債券の減損についてご質問をいただきました。日本基準とIFRS(国際会計基準)の違いと日本基準の問題点を中心に解説します。
2022年以降、日銀は歴史的な金融緩和からの脱却を模索し、イールドカーブ・コントロール(YCC)の柔軟化やマイナス金利の解除に踏み切りました。これにより長期金利は上昇に転じ、40年国債などの超長期債は大幅に値下がりしています。国債価格は一時期に比べて30〜50%以上下落し、保有する金融機関・保険会社・年金基金などでは巨額の「含み損」が生じています。

日本の会計基準では、時価の下落が一定水準に達すると「減損」が必要となり、損益計算書に評価損を計上しなければなりません。しかし、IFRS(国際会計基準)はそうではありません。含み損が現実の損失へと転化する「減損」を巡り、制度の形式性や企業行動への影響など、複雑で重大な論点が浮上しています。
「会計と会計基準」とは何か「減損」とは何かというところから始めていますが、全体的にややマニアックな内容です。「債券投資の収益と会計の解説(農林中央金庫の件)」と「ビジネスと会計とIFRSの話」も併せてご覧いただくとより理解が深まると思います。よろしくお願いいたします。
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