船舶関係:ホバークラフト・無人機どっさり空母
◉自分が小学生ぐらいの頃、鹿児島県にもホバークラフトの航路ができて、あの頃は日本各地でホバークラフトのブームが起きたものです。今ではすっかり廃れてしまっていたのですが、大分県で久しぶりに新型のホバークラフトが就航し、けっこうな話題になっています。
【“動きが宇宙船”なホーバークラフトの出航風景に「ロマンの塊だなぁ」「これを操船できる人一体何者なんだw」と反響】アベマタイムズ
大分県で営業運航する唯一のホーバークラフトの出航風景が、SNSで話題となっている。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ホバークラフトの写真です。
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■ホバークラフトと災害支援■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。ホバークラフト自体は、令和六年度能登半島地震でも、おおすみ型輸送艦に搭載されたものが、大活躍しました。ちょっとした砂浜があれば、上陸できるホバークラフトは、港が地震や津波で壊滅状態になっても運用できるため、こういう時には強いですね。特に自衛隊のLCAC-1級エア・クッション型揚陸艇は、全長24.69メートルで全幅13.31メートル(いずれも スカート部分は含まず)と大型で、積載量は公称54.4トン。実際は60~75トンまで搭載可能で、M1エイブラムス戦車のような大型の正式戦車も、輸送できるので。能登半島地震でも、ショベルカーなど大型重機を運搬していましたね。
注目を集めているのは、「大分第一ホーバードライブ」というホーバークラフト。これは日本で唯一営業運航しているホーバークラフトで、空気の力で浮く水陸両用の乗り物。ターンテーブルを使わずに、その場で回転しながらドリフトの動きを見せつつ、軽やかに出航していく様子が投稿された。
今回の新型 ホバークラフトは全長約26メートル、全幅約13メートルで80人乗り。大きさ的には、LCAC-1級とあまり変わらないんですね。能登半島地震では、幹線道路が寸断されて、孤立した集落からヘリコプターで避難する住民の方々の映像が流れてきましたが。やはり、ホバークラフトがあれば大量に、避難できただろうなと思ったり。昔のように、全国各地にホバークラフトの航路があれば、緊急時には徴用する形で動員できたかもしれませんね。LCAC-1級の活躍を見て、民間でもホバークラフトの航路と船体の保持の重要性に、思いをいたしました。
■無人機どっさり空母が実現■
ホバークラフト自体は、低燃費というわけではありませんが。高速で場所を選ばず上陸でき、他の艦艇にはない メリットを持っていますからね。自分も錦江湾の航路があった時に、乗船したことがありますが。それまでのフェリーとは比較にならない圧倒的なスピードに、驚いたものです。また、その形状が未来を感じさせるもので、ワクワクしたものでした。今回の新型オーバークラフトに関しても、そういう意見がちょいちょい見られ、やはり時代を経ても、感想は同じなんだなと。で、軍艦と言えば空母。おおすみ型輸送艦とひゅうが型護衛艦、そしていずも型護衛艦は、全通甲板の大型艦艇なのですが。ドローンの存在感がます昨今、その運用もまた、考える必要があるんですよね。
【「無人機どっさり空母」もう実現目前!? 「日本も早く」世界が熱視線を送るワケ】乗りものニュース
トルコや韓国で、無人機(UAS)を空母艦載機とする「無人機空母」の実現に向けた動きが活発化。そうしたなか、関係メーカーの注目を集めているのが、他でもない日本です。日本も「無人機空母」の運用国になる可能性はあるのでしょうか。
(中略)
「日本も早く艦載戦闘用無人機を」
現在、海上自衛隊のいずも型ヘリコプター搭載護衛艦は、必要に応じて航空自衛隊のF-35Bを搭載する計画で、そのための改修や試験も進められています。その一方、大きな飛行甲板を持ちながら、現状運用できる航空機がヘリコプターのみとなっているひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦については、UASを搭載してさらに有効活用できないかという考えが存在していました。
もし、海上自衛隊が次の艦艇を計画するなら、それはワスプ級かアメリカ級の強襲揚陸艦が、必要でしょうね。おおすみ型輸送艦とLCAC-1級の活躍を見れば、ウェルドック機能とホバークラフトは必須。島国で多数の有人島を抱える日本では、災害出動も考えた、汎用性の高さが求められますからね。そして、災害支援を考えれば、現状の3隻体制から4隻体制とか必要に思えます。日本海・太平洋・東シナ海に展開する3隻と、訓練用とドック入りする1隻で回すのが、理想でしょうし。また、今後は無人機空母の展開が必須ならば、むしろ、小回りの効く全通甲板の艦艇数を増やすほうが、令和の世に沿った戦略なのかもしれません。
■ひゅうが型護衛艦の用途も■
ひゅうが型護衛艦は、いずも型護衛艦へのステップとして必要でしたが、今となっては、ややポジションが中途半端になりましたね。おおすみ型輸送艦のように、災害救助にもホバークラフトを使って活躍する訳ではなく。まぁ、いずも型護衛艦は最初からF-35Bの運用を念頭に置いて設計されており、ひゅうが型護衛艦は本来の対潜哨戒用のヘリコプター空母的な使い方に、戻っただけでしょうけれども。いっそのこと、ウェルドック機能を持つ新型ひゅうが型護衛艦、ってのも有りなのかもしれませんね。実際の運用は可能かは、素人なのでわかりませんが。
STOLアップグレードキットを装着したMQ-9Bがひゅうが型で発着艦できるのかは未知数ですが、もし可能であるならば、ひゅうが型の活用範囲は大きく拡大するはずです。
戦前の日本海軍は、それまでの大艦巨砲主義から空母機動隊による戦術の有効性を真珠湾攻撃やそれに続く海戦で証明し、けっきょくこの大転換は、現在もアメリカの戦略の柱。ドイツのV2ロケットと日本の空母機動隊、倒した相手から学ぶのがアメリカの柔軟性。で、今後は無人機やドローンが、局地戦では有効でしょうね。もちろん、航続距離が長いF-35を中心とした戦術は、今後も有効でしょうし、空母打撃群や強襲揚陸艦打撃群も。でも、ウクライナ侵攻以降、ドローンの有効性もまた、証明されつつあります。陸上自衛隊が弱い日本は、海軍も陸軍も無人機やドローンの運用は、防衛のあり方を換えるかも。ホバークラフトから自衛隊まで、軍事は経済や工業力と、不可分一体ですしね。
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