サントラとインストの違い
読書をするとき、ぼくはよく音楽を聴きます。
静かな場所のほうが集中できそうなのに、不思議と無音だと周りの話し声や生活音が気になってしまうんですよね。
だから、ヒーリング音楽や映画のサントラを流すことが多いです。
先日、いつもと気分を変えてインストを聴きながら本を読んでみました。
インストというのは歌のない音楽のことです。
映画やゲームのサントラも歌が入っていないものが多いので、似たようなものかなと思っていたのですが、実際に聴いてみると全然違いました。
インストは、音楽そのものが主役なんですよね。
歌がない分、メロディやリズムで聴く人を惹きつけようとする。
格好いいフレーズがあったり、気持ちが盛り上がる展開があったりして、聴いていると自然と気分が高揚してきます。
ぼくも読書をしているはずなのに、いつの間にか音楽に意識を持っていかれていました。
一方で、サントラは違います。
サントラは映画やゲームの映像を引き立てるための音楽です。
主役はあくまで映像や物語。
だから音楽自体は意外と控えめで、自己主張が少ない。
でも、その控えめさが読書にはちょうどいいんです。
文章の邪魔をせず、周りの雑音だけをそっと隠してくれる。
まるで喫茶店のBGMみたいな存在です。
今回インストを聴いてみて気づきました。
ぼくが読書中に求めているのは、感情を揺さぶる音楽ではなく、物語に没頭するための空間なんだなと。
音楽にも、主役向きのものと、脇役向きのものがある。
そして読書のお供には、やっぱり名脇役のサントラが似合う。
そんな当たり前のことを、改めて感じました。

