【2歳児と巨匠】デュビュッフェのArt Brut思想
いつものように「しんかんせん描く!」と言って、壁一面に貼った大きな紙に向かった息子。
白と黒のクレヨンを握りしめ、腕を大きく使ってダイナミックに線を走らせていきます。
「いつもの新幹線かな?」と思って見守っていたのですが、その線はどんどん繋がり、重なり、私の想像を超えて広がっていきました。
最後に鮮やかなピンクのクレヨンを手に取り、ぐるぐると円を描くように色を重ねた瞬間。
そこには、大人の「上手・下手」という価値観を遥かに飛び越えた、圧倒的なエネルギーが宿っていました。

「ただの落書き」ではなく、「純粋な衝動」
フランスの画家ジャン・デュビュッフェは、伝統的な美術教育を受けていない人々の作品や、子どもの無垢な描画に強い価値を見出し、それを「アール・ブリュット(生の芸術)」と呼びました。
誰かに評価されるためでもなく、綺麗に描こうとする下心もなく。
ただ「描きたい」という内側から湧き出る純粋な衝動だけで描かれた線。
息子の描く線を見つめていると、デュビュッフェが魅せられた「生の芸術」の意味が、すっと身体に落ちてくる感覚がします。
型にはめず、正解を求めず。
自分の「好き」や「描きたい」にまっすぐに向き合うこの時間を、これからも大切に守ってあげたいと思います。
✍️ あとがき
今回の制作の様子はInstagramのリール動画(@アカウント名)でも発信しています。動画で見る息子の真剣な表情や線のスピード感も、ぜひ合わせてお楽しみください♩
