妊娠初期の緊急入院と、双子だと知った日
忘れてしまわないように、
妊娠期のこと記録に残しておく。
妊娠発覚
妊活を始めて、数ヶ月。
その日も、いつもの「うわ、絶対今日生理くる」
という感覚があった。
この感覚はだいたい当たって、その日のうちに生理が来る。でも来なかった。
期待させないで、来るなら早く来てくれ。
そう思いながら翌日の夕方。まだ来ない。
その日は飲み会の予定で、結構飲むだろうな〜というメンバーだった。
そんなわけない、と思いながらも
安心してたくさん飲むために一応検査薬をしてみた。
陽性。
トイレで体じゅうが熱くなった。
信じられなくて、検査薬をじっと眺めていた。
嬉しいはずなのに、怖くて。
信じられなすぎて、まだ夫には言えなかった。
とりあえず飲み会へ。
「牡蠣があたったかも?お腹の調子が悪い!」
そういうことにして、お酒は飲まなかった。
飲み会の中身は覚えていない。お腹がずっと気になっていたから。
帰宅後、もう一度検査薬をした。
はっきり陽性。
それを夫に見せた。
彼も信じられない様子だった。
数日後、病院を受診し、無事胎嚢確認。
先生が握手してくれた。
おなかの中に赤ちゃんがいる。
本当に、本当に嬉しかった。
でも、このときの私は、まだ何も知らなかった。
このハッピーは束の間で、
ここから私は、たいへんな妊婦生活を送ることになる。
いきなり人生初入院
妊娠発覚後、3日目の朝。
トイレに行くと、人生最大の痛みがお腹にはしった。
冷や汗。呼吸が浅くなる。動けない。
頭にめぐったのは
「赤ちゃんは大丈夫か?」
どうにかトイレから出て、
這いつくばるようにリビングへ。
夫がいる日で、本当に良かった。
泣きながら
「お腹が痛い、たすけて」と言って
救急で病院へ連れて行ってもらった。
腹痛の原因ははっきりしなかった。
持病の内膜症の癒着が剥がれたか、嚢胞が破裂したか。あるいは卵巣捻転か。
捻転なら24時間以内に手術。
開腹してねじれを戻さないと、卵巣は壊死する。
そして手術をすれば、今回の妊娠の継続は難しいかもしれない。
でも、妊娠初期のため詳しい検査はできない。
妊娠はもちろん継続したい。
でも、もし捻転だったら?
卵巣が壊死したら?
赤ちゃんを諦める?
自分の体を守る?
どうしたらいいか分からない、と夫に泣きつく。
涙が止まらなかった。
先生の見立ては
「内膜症の癒着が剥がれたか、嚢胞破裂ではないか」
それを信じて、抗生剤で様子を見ることになった。
妊娠したというポワポワした幸福感は消え、
不安でいっぱいの入院生活が始まった。
その頃の病院は、コロナやインフルの影響で面会禁止。
大好きな夫に会えない。
妊娠初期すぎて、まだ心拍も確認できない。
エコーをしても、本当に無事なのか分からない。
不安で、不安で、ずっと泣いていた。
翌日には痛みはほとんどなくなった。
でも炎症の数値は下がらない。
いつ退院できるのかも分からない。
「もうお腹痛くないから帰りたいです」
看護師さんに何度もお願いした。
双子だと知った日
入院5日目の朝。
「今日のエコーで炎症が落ち着いていたら退院しましょう」
突然そう言われ、診察室へ。
赤ちゃん、無事でありますように。
エコーの画面を見つめながら祈っていた。
先生が、ひとこと。
「あれ?」
血の気が引いた。
なに?
なんの「あれ」?
怖い。どうしたの。
「赤ちゃんのふくろ、2つありますね。双子ちゃんですよ。」
思考が停止した。
人間って驚くと本当に思考が停止するんだな。
退院の許可はおりた。そんなことより双子だ。
その後のことはあまり覚えていない。
すごく嬉しくて、ポワポワした気持ちのまま病室に戻り、1時間くらいエコー写真を眺めていた。
2月の寒い日。大寒波が来ていて、外は大雪。
だけど私の心は、ぽかぽかだった。
お腹には、なんと2人もいた。
嬉しい。本当に嬉しい。
でも。
1時間ほど経つと、少しずつ現実に戻る。
双子って大変なんじゃないか?
やめときゃいいのに、検索魔になる。
医学的には異常妊娠。
あらゆるリスクが上がる。
双子に安定期はない。
お腹に2人いる喜びは消えない。
でも、不安もどんどん大きくなる。
なんとも言えない感情のまま、退院した。
迎えに来てくれた夫に、車の中でエコー写真を見せた。双子だと伝えると大混乱していた。
お腹に双子がいる幸せと、どんどん押し寄せてくる不安。難しい感情だった。
ただ、退院した日の家のお風呂は、間違いなく人生でいちばん気持ちよかった。
そして、双子妊婦の生活が始まった。
この時はまだ、さらなる不安が待っているとは想像していなかった。
つぎは、忘れられない「NTの指摘」について書こうとおもう。
