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【京都の駒札62】南禅寺

 臨済宗南禅寺派の大本山で、正しくは太平たいへい興国こうこく南禅禅寺なんぜんぜんじという。
 亀山天皇が大宮院おおみやいん(亀山天皇の母)の御所として造営した離宮を、正応四年(一二九一)に、無関普門禅師(大明国師)を開山として寺に改めたものである。建武元年(一三三四)には、禅寺の格付け制度である五山の制の下で京都五山の第一位となり、更に足利義満によって五山の上という最高位に位置付けられ、隆盛を極めた。
 方丈(国宝)は大方丈(清涼殿)と小方丈から成り、内部の障壁画の多くは重要文化財に指定されている。小方丈には狩野探幽かのうたんゆうの筆といわれる「群虎図」(重要文化財)があり、「虎の間」と呼ばれている。また大方丈の前庭は小堀遠州こぼりえんしゅうの作とされる代表的な枯山水庭園で、「虎の子渡し」として有名である。
 禅宗様の巨大な三門(重要文化財)は藤堂高虎とうどうたかとらが寄進したもので、楼上からは京都市街が一望できる。
 境内の南東には、琵琶湖疏水の流れる煉瓦れんがづくりの水道橋「水路閣」が美しくたたずんでいる。

2024年1月6日撮影


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