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あの夜、シロコはすべてをくれた



悦子おばあちゃんは、シャム猫を飼っていた。

はじめは、つがいだった。
シロコ(メス)と、クロコ(オス)。

けれどクロコは、近くの線路で命を落とした。

残されたシロコは、とても賢くて、美しい猫だった。
そしてなぜか、小学生だったわたしに、よく懐いていた。

わたしは二段ベッドの上で寝ていたのだけれど、
毎晩のようにシロコは、はしごを登ってきて、
隣で眠った。

ある夜、耳元でゴロゴロと、少しうるさいくらいに喉を鳴らして甘えていた。

――その音で目が覚めた。

同時に、足にひんやりとした違和感。
何気なく触れてみると、

……ナメクジ、だった。

シロコからの、どうやら“プレゼント”らしい。

思わず「きゃー!」と振り払ったけれど、
シロコはどこか得意げに、満足そうにゴロゴロしていた。

あの顔は、今でも忘れられない。


やがて、シロコのお腹が大きくなった。

悦子は、小さな“お産の部屋”を用意してあげた。
シロコも気に入って、何度も出入りしていた。

けれど、ある夜。

眠っていると、足元がじんわりと温かい。
目を覚ますと――

シロコが、わたしのベッドの中で、出産を始めていた。
夜中の出来事だった。

驚きながらも、わたしはバスタオルをたくさん敷いて、そっと見守った。

シロコは、七匹の子どもを産んだ。

不思議なことに、シャム猫は二匹だけで、
あとはみんな虎模様だった。

あの小さな命たちのぬくもりと、
静かな夜の空気は、今でも覚えている。


晩年のシロコは、少し認知が入っていた。

それでも、ゆっくりと時間を重ねて、
十八年、生きた。

最期は、縁側で昼寝をするように、
静かに旅立った。

きっと、大好きだった悦子おばあちゃんの庭で、
なんでもない草花に、そっと包まれて、
うとうとと、まどろみながらーー。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました😊

この記事は、
向日葵じまにゃん🌻さんの

「じまにゃんを救出せよ!」シリーズに取り上げていただきました🫶🏻✨

#じまにゃんを救出せよ !進化の過程をお楽しみください②21-40 | 向日葵じまにゃん🌻


ありがとうございます💖

「スキ」をくださった皆さま、本当にありがとうございます🫶🏻💕

この記事を食べた、じまにゃんの進化を是非
お楽しみください😊

Thanks 向日葵じまにゃん🌻さん 🫶🏻💕
わたしの超推しクリエイターさんです🌻
感謝感激🐈💖


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