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消えない蝋燭 次元旅7話

記憶の路地裏を曲がると俺と相棒は
目の前の景色に目を奪われた・・・

物凄い数の蝋燭が道の両脇を埋め尽くしている
そんな光景にただただ圧倒されていると

「我等は忘れられた者
 たが、記憶は土に染み、風に乗る」

こんな言葉が頭の中に響き渡る

この声の主は・・・
かつて命を落とした戦士の声・・・
これは直感でしか無いが間違いないと感じた

白い肌の者に土地を追われ、名を奪われ、
祈りを封じられた者達の声

彼等の声は蝋燭の焰に宿り、
記憶の残響殿への道を照らしていた
火は風に抗うでもなく静かに揺れている

焰は次々に俺達に語り掛けてくる
相棒の奏でるエンジン音を越えて語り掛けてくる

・・・・・・

「白い肌の者達は飢えていた
着の身着のままで震えている者達
彼等に食べ物を、着る物を、住む所を提供した
最初は上手くいっていた
その内に彼等は更に欲しがるようになっていった
欲しい物が手に入らないと力ずくで奪う様になった
きっかけは些細な事だった
単なる誤解
しかし亀裂は大きく深くなっていった
やがて負傷者、死傷者が出る事態になった
彼等は本国から最新の兵器を取り寄せて
我々を打ち負かし始めた
我等は愛する家族、愛する大地を守る為に戦った
勇敢な戦士達は勇猛果敢に戦った
だが、時にはそれが裏目に出た
おびき出された戦士達・・・
若い戦士が居なくなった集落、
そこには老いた者、子供、女しかいなかった
皆殺しにされた
集落に戻った戦士達は怒りに震えた
そのうちに白い肌の者達は
我々の食糧源であるバイソンを狩り始めた
そこら中にバイソンの死体の山が出来上がった
中には死体を積み上げて写真撮影する者までいた
我々の中には白い肌の者側につく部族の者達もいた
そして徐々に劣勢となり遂には力尽きた
生き残った我々の子供達は
白い者達が作った寄宿学校に入れられ
モカシン、羽飾りを取り上げられ長い髪は刈られ、
白い者達の教育に晒される事となった
寄宿学校に馴染めず
11歳の女の子は首吊り自殺をした
またある者は学校から飛び降りた
こうして我々の伝統的な教えは途絶えた」

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