口コミが増えても予約が増えない。その「ズレ」の正体
わたしのもとで学ばれたある生徒さんの話をさせてください。
エステサロンをひとりで運営していた方です。
Googleマップにもホットペッパービューティーにもしっかりお願いして、口コミをたくさんいただいていました。「よかったです」「ありがとうございました」「スタッフの方が丁寧でした」、そんな温かい言葉がずらりと並んでいた。
でも、予約は増えなかったんです。
「これだけ口コミがあるのに、なぜ来ないんでしょう。何が悪いのか、もうわかりません」
そう言って相談に来たとき、正直に言うとわたしには原因がすぐ見えました。
口コミの「数」は増えている。でも口コミの「中身」が、次のお客様の心を動かしていない。ただそれだけだったんです。
あなたにも、似たような経験はありませんか?
口コミをちゃんと集めている。Googleマップの評価も悪くない。でも、なぜか新規の予約が思うように増えない。そのもどかしさ、すごくよくわかるんです。
「口コミが多い=予約が増える」は、なぜ成立しないのか
多くのサロンオーナーさんや整体院の先生が信じているのが、「口コミの数が増えれば、自然と予約も増える」というロジックです。
でも実際には、そうならないケースが非常に多いんですよね。
なぜか。
答えはシンプルです。
人は「良かったです」という言葉では動かないんです。
心理学の観点から言うと、人が行動を起こすのは「自分のことが書かれている」と感じたときです。「なんとなく良さそう」という漠然とした印象より、「これ、わたしの悩みのことだ」という具体的な共鳴のほうが、ずっと強く人の心を動かします。
「よかったです」という口コミは、書いた人の感想です。
でも、それを読んでいる見込み客の立場からすると、「それって、わたしにも当てはまるの?」という疑問が残ったまま終わってしまう。
だから、読んでも予約ボタンを押さない。
ここが、口コミが増えても予約が増えないサロンと、口コミが増えるたびに予約も増えていくサロンとの、決定的な違いなんです。
相談に来たとき、彼女が集めていた口コミの実態
先ほどのエステサロンの生徒さんの話に戻ります。
個別相談の中で、実際に彼女が集めていた口コミを一緒に確認しました。
「施術がとても気持ちよかったです」
「サロンが清潔で落ち着きました」
「丁寧に対応していただきました」
全部、本当のことだと思います。でも、これを読んだ見込み客は何を感じるか。
「で、どんな悩みの人が来ているの?」「自分の悩みは解決できるの?」という疑問が残ったまま、ページを閉じるんですよ。
逆に、予約に直結する口コミとはどんなものか。
「3ヶ月間肩こりがひどくて、毎晩湿布を貼って寝ていたのが、3回通ったら起きたときの重さがなくなりました」
「産後から続いていたぽっこりお腹が気になって来店したのですが、ウエストのラインが2センチほど変わって、去年のジーパンがはけるようになりました」
これを読んだ見込み客は「あ、わたしと同じ悩みだ」と感じる。そして「この人が変わったなら、わたしも変われるかもしれない」と思う。
心理学の言葉で言うと、これが「社会的証明」の正しい使い方なんです。
同じような悩みを持つ人が、実際に改善している。だから自分も安心して試せる。この感情の動きがあって、はじめて予約ボタンに手が伸びるんですよね。
「何のために口コミを集めるか」を知っているか
わたしはこれまで16年間、ひとりサロンや整体院の集客を専門に、4,000名以上の方と関わってきました。個別相談だけでも1,000件を超えています。
その中で繰り返し感じているのが、「口コミを集めること」が目的になってしまっているサロンの多さです。
口コミは、ゴールではありません。次のお客様の「決断を後押しするツール」なんです。
ここを理解しているかどうかで、口コミの集め方がまるごと変わります。
ネイルサロンのオーナーさんも、リンパマッサージの施術家さんも、エステサロンを営む方も、「口コミをもらうたびに手応えが変わった」と言ってくれるのは、この視点を持ってから口コミのお願いの仕方を変えたときなんです。
「やり方さえわかれば、誰でも同じ道を歩けます」という言葉を、わたしはよく使います。口コミに関しても、それは同じなんですよ。
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あなたが悪いわけじゃない、「何をお願いするか」が違っただけ
正直に言います。
口コミが集まっているのに予約につながらないのは、あなたの技術が足りないからでも、サロンの雰囲気が悪いからでもありません。
「何をお願いするか」が、少しズレていただけなんです。
多くのサロンでの口コミのお願いの仕方は、こうです。
「よろしければ口コミをいただけますか」「よかったと思っていただけたらぜひ」
これ、お願いしているようで、実は何もお願いしていないんですよね。
お客様は善意で「よかったです」と書いてくれる。でも、何を書けばいいのかわからないから、感想をそのまま書く。そして予約につながらない口コミが積み上がっていく。
これは、お客様が悪いわけでも、あなたが悪いわけでもないんです。「どう書いてほしいか」を伝えていなかっただけです。
では、何が変わればいいのか。
具体的には、口コミをお願いするときに「どんなことを書いてもらうと、同じ悩みで探している人の参考になるか」というポイントをひとつ添えるだけで、書かれる内容が変わります。
「来る前にどんなことで悩んでいたか」「通ってどんな変化があったか」この2点が書かれた口コミは、検索してページにたどり着いた見込み客の心を動かします。
どちらも、「何をお願いするか」を少し変えるだけです。
わたしの生徒さんが、この考え方を知ってから口コミをお願いするようになって最初に感じたことは、「こんなに書いてくれるんだ」という驚きだったと言っていました。
お客様は、きっかけさえあれば書きたい気持ちを持っている。あとは、その「きっかけ」をこちらが丁寧に用意するかどうかだけなんですよね。
口コミが機能し始めたとき、何が起きるのか
先ほどのエステサロンの生徒さんが、このことを理解してから口コミの「内容」を意識してお願いするようにしたところ、変化は思ったより早く現れました。
口コミの書かれ方が変わって、ページを見たお客様の反応が変わって、予約のペースが変わってきたんです。
これは特別な才能でも運でもありません。
「何のために口コミを集めるのか」を知っていたかどうか。ただそれだけの差だったんです。
わたしがこれまで見てきた中で、口コミの設計を変えずに集客だけを増やそうとしているオーナーさんは、どれだけ口コミを集め続けても同じ状況が続きます。バケツに穴が開いたまま水を注ぎ続けるような状態です。
でも逆に、口コミの「中身」の設計が整ったとき、それまで積み上げてきた口コミが急に力を持ち始めるんです。
「知っているか、知らないか」の差だけです。
再現性について、正直にお伝えします
「そうは言っても、自分のサロンでうまくいくかわからない」
そう感じるのは、すごく自然なことだと思います。
でも、わたしが見てきた中で、業種や地域や施術内容が変わっても、「口コミで何をお願いするか」という根本の考え方が整ったオーナーさんは、ほぼ例外なく変化を経験しています。
整体院を一人で経営している方が、以前は10人来ても次回予約が入るのは2〜3人という状態でした。カウンセリングの流れを変えて、口コミのお願いの仕方を変えたところ、初回の成約率が一気に8割を超えて、口コミ経由の新規も増えてきたんです。
月商が100万円を超えるようになった方も、最初は「口コミは集めているのに予約が増えない」という状態からスタートしていました。
変わったのは技術でも広告費でもありませんでした。
「誰に向けた言葉で口コミをもらうか」という設計ひとつだったんです。
あなたのサロンや整体院でも、同じことは起きます。やり方を知っているかどうかの差なんですよ。
ただ、具体的なお願いの言葉や、どのタイミングでどう伝えるかは、サロンの業種や客層、地域によって変わってきます。「自分の場合はどうすればいいのか」を知りたい方は、ぜひこちらで続きを受け取ってみてください。
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