【2025年11月18日】ヤクルト、柿沼友哉の獲得を発表
ヤクルト、柿沼友哉の獲得を発表
東京ヤクルトスワローズは18日、今季限りで千葉ロッテマリーンズから自由契約となった柿沼友哉捕手(32)と、来季の選手契約について基本合意に達したと発表した。同時に、埼玉西武ライオンズの日隈モンテル外野手(25)との獲得についても基本合意に至った。
今季のヤクルトの捕手は、古賀優大がチームトップの87試合に出場、打率.280、2本塁打、16打点とまずまずの成績を収めているが、正捕手・中村悠平の度重なるコンディション不良や、若手捕手陣の経験不足もあり、捕手層の厚みが課題とされてきた。守備力と経験を備えた柿沼友哉の加入は、その弱点補強という意味合いが強いとみられる。
2015年育成2位でロッテ、2017年一軍デビュー
柿沼友哉は茨城県つくば市出身の右投右打の捕手。静岡・誠恵高、日本大学国際関係学部を経て、2015年育成選手ドラフト2位でロッテに入団し、1年目の2016年途中に支配下登録を勝ち取った。2017年に一軍デビューを果たすと、以降は堅実なディフェンスと強肩を武器に、投手陣を支える役割を担ってきた。
種市と「柿の種バッテリー」で2023年に6勝、3年連続二桁犠打
柿沼友哉はプロ10年で一軍通算198試合に出場し、2019年には34試合の出場で盗塁阻止率.522、2020年には自己最多となる56試合でマスクをかぶり、9月には「月間最優秀バッテリー賞」を澤村拓一と受賞した。
特に種市篤暉投手と組んだ「柿の種バッテリー」はファンの間でも話題となり、2023年には12試合で先発バッテリーを組み、種市のプロ初完封勝利(7月25日、対西武戦)を含む6勝を挙げ、通算では28試合で先発バッテリーを組み、12勝を挙げており、種市の通算勝利37勝の約1/3を締めている。
バントが上手く、プロ初打点もスクイズで挙げており、2019年からは3年連続で二桁犠打をマークした。
一方で近年は、佐藤都志也や松川虎生、寺地隆成ら若手捕手の台頭もあって出場機会が減少。今季は一軍出場がなく、10月27日にロッテから来季契約を行わない旨が発表され、自由契約となっていた。
ヤクルトでは、ベテランの中村悠平に加え、古賀優大など、正捕手の座を争う顔ぶれがそろう。その中に経験豊富な柿沼友哉が加わることで、先発投手のタイプに応じた起用や、終盤リード時の「守りのキャッチャー」としての役割など、多様なゲームプランが描けるようになる。投手陣再整備を進めるヤクルトにとって、捕手の加入がどこまで投手陣の安定につながるか、来季の注目ポイントになりそうだ。
トリビア①柿沼友哉のプロ初打席は、巨人・田口麗斗と対戦
柿沼友哉は2017年、6月16日に自身初の一軍出場選手登録。翌6月17日、東京ドームでの対読売ジャイアンツ戦において7回裏の守備から、捕手でプロ初出場を果たした。8回表、プロ初打席が廻り、田口麗斗と対戦(結果はレフトフライ)。
②柿沼友哉のプロ初打点は勝ち越しスクイズ、しかし、亀井善行にサヨナラ3ラン被弾
柿沼友哉は翌6月18日の対巨人戦では延長12回表1死二、三塁の場面で代打で出場し、高木勇人から投手前へのスクイズを決めてプロ初打点を記録した(記録は投犠打失策)。
2点リードの延長12回裏、柿沼がそのままマスクを被ったものの、ロッテ7番手の大嶺祐太が坂本勇人にタイムリー二塁打を浴びて1点差に迫られると、1死二塁からケーシー・マギーを3度、敬遠し、亀井善行と勝負。亀井は前の2打席、マギーが敬遠された後に好機で凡退していたが、しかし、この打席は亀井が初球をとらえて、ライトスタンドに飛び込む逆転サヨナラ3ラン。
このまま勝利していれば、柿沼の「プロ初」のヒーローインタビューもあったかもしれなかった。
③柿沼友哉のプロ初本塁打は神宮のヤクルト戦、「両親の結婚記念日」
柿沼友哉のプロ初本塁打は2019年6月22日、神宮での対ヤクルト戦で、8回表に風張蓮から放ったレフトスタンドへのソロ。
この日は柿沼の両親の「結婚記念日」だった。しかも、今回、縁のある神宮を本拠地とするヤクルトへの移籍が決まった。
④柿沼友哉の本拠地・ZOZOマリン「初本塁打」は「母の日」
柿沼友哉の本拠地での初本塁打は2021年5月9日、ZOZOマリンスタジアムでの対オリックス・バファローズ戦で小島和哉とバッテリーを組んで先発出場、オリックス先発の増井浩俊から同点となる本塁打を放った。プロ初本塁打から687日ぶりとなるプロ通算2本目。小島和哉のシーズン初勝利をアシストした。
しかも、この日は「母の日」で、自身、本拠地初のヒーローインタビュー。2本とも「親孝行」の一発となった。
⑤再三の「柿キャノン」でチームを救う好守
柿沼友哉は2019年7月18日、ZOZOマリンスタジアムでの対ソフトバンクホークス戦で先発出場、2回表に一塁走者・牧原大成の二盗を刺した。
1対1の7回にも無死一塁から牧原大成のバントした打球を拾うとすかさず二塁に送球して、ダブルプレー。2対2の8回表には無死一塁から、一塁走者の代走・周東佑京の二盗を刺した。結局、ロッテは延長11回裏、清田育宏のサヨナラ2ラン本塁打で勝利。この年、柿沼は盗塁阻止率.522(盗塁企図23回のうち、盗塁刺12回)を記録している。
