【韓国】 参政権、ご用意できませんでした(前編)
自己紹介
韓国出身で。現在は日本で会社員をやってるmmasterです。
今後韓国の政治や社会をお題として記事を書いていく予定です。
はじめに
この記事では韓国で話題になっている6.3地方選挙に起因した再選挙デモについて書いていきます。
6.3地方選挙とは?
6月3日に行われた選挙で、日本で例えたら各都道府県の知事とその議会の議員を決める選挙になります。
1. ことの始まり
6.3地方選挙の日、韓国は選挙のため祝日です。
沢山の市民たちが指定された投票所に足を運び、自分が支持する政党の候補に投票しました。
投票率はなんと61パーセントという、地方選挙としては建国以来2番目に高い投票率だそうです。
出口調査の結果はやはり与党の圧勝。非常戒厳もあり、野党の支持率はまだ回復できていません。
そんな中ある記事が投稿されました。
"一部の投票所で、投票用紙の不足により投票が中断された"とのこと。
2. 17カ所で投票用紙が不足?
記事の内容はとても衝撃的で、ソウルの17カ所の投票所で、投票用紙が不足していて、一部の市民たちは投票用紙を待つも、結局投票可能な時間ではなくなったため、投票できなかったということでした。
しかもその17カ所の投票所が担当するエリアほとんどが保守派がかなり強いエリアです。
3. 出口調査
この時点でもテレビのニュースでは出口調査の結果を流しているだけで、投票用紙不足事態については報道しないです。
出口調査の結果はこちら
与党優勢(左翼):11
野党優勢(右翼):1
競合:3
与党の圧勝でした。競合区も野党に不利な状況でした。
4. 開票
投票も終了し、出口調査も見たので、本番の開票ですね。
17カ所で投票用紙が足りなくて、投票できなかった市民も多くいるが、無視して開票をはじめます。
6.3地方選挙の管理元である選挙管理委員会は、結果的に17カ所の票を上回る差で勝つ場合は問題ないとのこと。
17カ所の投票所で投票できなかった市民らが投票しようがしまいが、結果は変わらないんだから騒ぐな!というのが与党の言い分でした。
5. 選挙管理委員会の発表
開票途中ではありますが、選挙管理委員会は記者会見を開き、ソウルの14カ所で投票用紙の不足によって投票に問題があったことを認めています。
(本当は17カ所だったが、選挙管理委員会が把握してないだけ)
野党の国民の力の党首は、即座に開票を中断を求めますが、当然無視されます。
一方与党はこの事態について、開票の中止は言語道断であると立場を明確にしました。
6. 怒る市民が集まる
午後10時。投票所の前にはいまだに投票をしようと待ってる市民もいました。
でもいくら待ったって投票はできないです。投票用紙がありませんからね。
ついにこの事態に怒った市民らが集まって組織的に動きはじめます。
要求はただ1つ。投票させるか、開票を中断するかです。
もちろん開票を中断することは絶対有り得ません。中断させたい場合
"裁判を起こして止めてみてください"とのこと。たったの1日で裁判できるわけないですけど。。
まとめ
投票所に行き、列に並び、それでも投票できなかった人が、確かにいました。
民主主義の出発点が参政権だとすれば、それが一部の市民に保証されなかったこと自体、軽く流せる話ではないはずです。
では、普段「民主主義」を語ってきた人たちは、この事態にどう向き合ったのか。そして投票所の前に集まった市民たちは、その後どうなったのか。
続きは後編で書きます。
