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sigikai
濃い古墳、薄い古墳
その村には2基の古墳があった。
一つは濃眉地区にある濃眉古墳
もう一つは薄眉地区にある薄眉古墳だった。
人々はそれぞれを濃い古墳、薄い古墳と呼んでいた。
ある時古墳の本格的な調査が行われ、埋葬品は盗掘の為失われていたが、石棺に絵が描かれていることがわかった。
薄眉古墳の方は、背が高くシュッとした薄眉の王が描かれ、濃眉古墳の方は、背が低くて目が大きく、太いくっきりとした眉毛の、美しい長い黒髪の王妃が描かれていた。
人々は眉より黒髪に注目し、濃い古墳に詣でると王妃のように美しく濃い黒髪になる(生えてくる)などと言い始め、多くの人が訪れるようになった。
そうなると薄い古墳のある地区は面白くない。
かと言って、薄い方がいい物はなかなかない。
この二つは王と王妃の墓なので、両方の古墳に参らないと、夫婦が不仲になる!
なんて言い伝えを勝手に作り出した。
この2基の古墳が、土着の太眉の民と薄眉の渡来人との融合を示す重要な史跡だと知る人は少ない。
本文ここまで 410文字
これはたらはかにさんの
毎週ショートショートnoteの企画に参加したものです。
今回は裏お題【濃い古墳】でした。
全くのフィクションです!
