「店名」がぜんぜん決まらない──書店(など)制作記#8
2025年7月、横浜・白楽にて書店(など)を開業予定です。書店(+ちょっと飲食)であり、イベントスペースであり、コワーキングスペースであり、自分の編集事務所でもあるような、小さな複合文化施設。その「制作」の道のりを、できる限り具体的に記していきます。跡地を引き継がせていただく「ブックカフェはるや」に深い感謝。2025年4月にクラウドファンディング実施予定。
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▶書店(など)制作記──横浜・白楽にて
今週は追加融資に向けた面談に出かけた(といっても、横浜駅なのでご近所だけれど)。二回目ということもありとてもスムーズに面談まで事が運んだ。ただ、やはり間隔があまり空かない中での追加融資ということで、1回目のときよりも厳し目に事業計画の詳細をヒアリングいただいた感触。できる限り丁寧かつ誠実にご説明したつもりではあるけれども。
また少しずつ、クラウドファンディングに向けた告知テキストの準備を進めていく。いちおう先々週くらいに草稿のような状態で提出はしていて、今はそれを直している段階なのだけれど、やはり書き始めるとどうしても想いや問題意識を最大限に込めたくなってカロリーがかかり、かなり筆は遅くなってしまう。本を書いているような気持ち。
さて、気づけばこの「制作記」も8回目となった。つまり、だいたい2ヶ月間くらい。想定以上の反響をいただき、たくさんの方々からの応援や支援もいただいてありがたい限りで、ここ2ヶ月間はアドレナリンで突っ走ってきたような感覚がある。
しかし一方で、アドレナリンというのはやはり心身に負荷がかかってしまうもので、なんというか、端的に言うとそれなりに疲れもたまってきた。開店が7月に後ろ倒れたこともあり、そこまでアドレナリンを持続し続けることは物理的に不可能だと思うので、勢いとアドレナリンにまかせるスタイルは少しずつ見直さないといけないなという気持ちに。というか当たり前だけれど、開店はゴールではなくむしろその後に何年も走り続けることこそ本懐であり、心身の持続可能性を高めることはとても重要だ。
というわけで、昨日はわりと何もしたくない状態に陥ったこともあり、久しぶりにオフにして、東白楽の銭湯「徳の湯」に明るいうちから出かけて雨中の外気浴やサウナを楽しみ、お風呂上がりの勢いで白楽のとんかつの名店「どーんとこい」で食前のグラスビールと白宝豚のリブロースかつ定食。白楽付近は、各駅に一軒ずつくらい銭湯があるのと、飲食店も気楽に入れて美味しいお店がしっかり揃っているので、だいたい近所でこういうチャージが十分にできる。

あとなんというか、開店準備は今のところある程度順調に進んでいて、やるべきことも明確ではあるものの、そこはかとない焦りのような感覚が生じてしまっている気もする。
その大きな原因が、おそらく「店名がまったく決まらない」ということ。お店の具体的な機能はもちろん、つくりたい時間や体験、生み出していきたい価値はわりと言語化できているとは思うのだけれど、肝心の「名前」が決まっていないと、なんというか土台が抜け落ちてしまっているような心持ちになる。
僕はわりとこれまで、個別のコンテンツレベルでは自分から企画もかなりするタイプだと思う一方で、大きなプロジェクトレベルだと、誰かが主宰するプロジェクトに乗っかるようなかたちで参画することが大半で、がっつりと自分発のプロジェクトに「命名」した経験がほぼない。こういうとき、軽やかに、ほどよい温度感で想いやパーソナリティが乗っていて、適度にゆるくてスタイリッシュな名前をすぐに思いつけるとよかったのだけれど、全然しっくり来る名前が出てこない。お店をやることを具体的に決めた昨年末からずっとアタマの片隅に置いてはいて、いくつかアドバイスや案、または自分の中でもいくつか素案のようなものは出してみたものの、「これだ」という案に出会えていない。
提供したい時間や価値から論理的に出していく、あるいは自分の名前やお店のある場所など偶然出会ったものをベースに出していく、もしくは大切にしている言葉から引用・アレンジする……さまざまなアプローチを試したものの、しっくり来る案に出会えていない。まさに生みの苦しみというような感じだけれど、諸々のスケジュールを考えると、さすがにここから1ヶ月以内くらいには決める必要がある。果たしてちゃんと決まるのか。
