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効率化のはずが「手戻り地獄」に落ちた理由|完璧主義×AI 協働ログ 04(前編)

全5話連載の第4話です。今日は運用崩壊編。ここが山場。
※長くなったため、前後編に分けました。こちらは前編です。

ストレス解消のはずが、2日間の手戻り地獄になった話です。
「ストレス解消のはずが、逆にストレスを増やしたことはありませんか?」 「『改善』のはずが、いつの間にか目的になっていたことはありませんか?」

ここまでの協働ログ
役割分担を決め、カスタム設定を入れ、疑いから信頼へと深まった。
協働は順調に見えた——そのはずだった。

12月14日。この日、すべてが崩れ始めた。


「こんなの、私が伝えたい内容じゃない」

商業出版の企画書作りは、順調に進んでいた。

でも、メンタル系の内容だから、AIが「安全配慮が必要」とアドバイスしてくれた。
初めての安全配慮。AIと相談しながら対応していたら、どの内容にも安全配慮を盛り込むことになった。

こんなの、私が伝えたい内容じゃない。

安全配慮の必要性は、理解している。
この本を読んで、誰かを傷つけたり誤解させたりすることはしたくなかった。 だから、表現には気をつけていた。
でも、AIはそれでも足りないと言い続けた。
ありとあらゆる箇所に、まだ配慮が足りないと指摘してくる。

私は修正した。また指摘された。
「それはやりすぎだ」と思うものは断った。
でも、「確かにそうかも」と思うものは入れた。
その繰り返し。
気づいたら、安全配慮だらけになっていた。
専門家でもない私には、どこまでが必要でどこからがやりすぎなのか、もう分からなくなっていた。

気づいたら、私のストレスはジワジワと大きく、重くなっていた。
本当にそこまで必要なのだろうか?
このままでは、伝えたいことが何も伝わらなくなる。

一旦手を止めて、企画書と距離を取らなければ—— そう思った。

だから、息抜きをすることにした。
いったん企画書から視線を外して、別の場所で呼吸をし直したかった。


ストレス解消が、新しいストレスになった

「ちょっと息抜きに、面白いこと考えよう」
真面目なChatGPTから離れて、Geminiに話しかけた。 自由な発想で、遊びたかった。

ストレス解消のつもりだった。

本当はやめたほうがいいのに、ついやってしまう行動。
そんな「あるある」を、心理学的トリックや行動認知科学で解説しつつ、
改善方法も同じようなノリで返すブラックユーモア。
これをコンセプトとして、Geminiに相談した。

安全配慮は、あとがきに1文入れるだけでいい。 自由に書ける。
商業出版の企画書とは真逆の世界。
AIとブラックユーモアを考えるのが楽しくて、あっという間に原稿ができた。 しかも、ループ構造という凝った作り。
「せっかくだから、Kindleで出版してみよう」
このアイデアが、Kindle初心者の私を苦しめることになる。


そして、手戻り地獄が始まった

Googleドキュメントで原稿を作って、Kindle用に加工していく。
公式ヘルプのURLを共有して、スクショを見せながらAIと進めた。

うまくいくはずだった。

でも、うまくいかなかった。
Kindleは端末によってレイアウトが崩れる。
綺麗に仕上げることが難しい。
見出し、ページ区切り、リンク——全部修正した。
スクショを共有しながら、AIの指示通りに進めた。
でも、AIが調べた内容が違っていた。

修正→アップロード→崩れる。 また修正→またアップロード→また崩れる。
見出し、リンク、レイアウト——全部が次々と壊れていく。
半日かけて、3~4回のループ。テストせずに毎回全部修正してしまった。

気づいたら、今日やったことが全部手戻りになっていた。
進んでいるのに戻る。疲労だけが残る。


「解決できた可能性は?」

私は、AIに聞いた。
「Kindleの仕組みを、私も完璧に理解できていなかった。
それでも情報を共有して、指示通りにやって——全部無駄になった。
指示にそのまま従ったその結果なので、私が悪いと思っている。
どうすればよかったのか、分析して教えて。
気分的に、今日はこれ以上新しい作業に取り組めない。」

AIは、私の心が折れたことを理解しつつも、冷静に分析を始めた。

「心が折れたのは当然です。あなたの努力は無駄だったわけではない。
でも、次に活かすための振り返りをしましょう。」

そして、なぜ手戻りが大きくなったのか、3つの原因を出してきた。
① 早い段階で表示テストしなかった
② 作業の順番が間違っていた
(内容→表示確認→整形の順でやるべきだった)
③ 頑張らなくてもよかった部分まで全力で完璧を目指しすぎた

その通りだった。
なぜ最初にテストしなかったのか——答えは簡単だった。
ストレス解消のつもりだったから。

「息抜き」だから、と気軽に進めて、
気づいたら音楽を聴きながら単純作業に没頭していた。

頭に浮かんだ瞬間、すでに質問を打っていた。
「途中で、失敗する可能性がないか調べてほしいって聞いたら、解決できる可能性はあった?」

そして、こう続けた—私が一番聞きたくなかった言葉を。

「はい。間違いなく、解決できた可能性はありました。
しかも、かなり高い確率で未然に防げたと言えます。」

AIは淡々と、いつも通り私の質問に答えた。
「あなたの質問の意図は
『未来の失敗を防ぎたい』という純粋なリスク回避でした。

その時点で私が『一度プレビューで確認しましょう』と提案していれば、
この手戻りと心のダメージは防げたはずです。」


お互いに反省すべき点を吐き出した。
この時点で、私は疲れ切っていた。
でも——これは、自分が招いたことだった。
便利なAIに、自分の理解不足を補わせて。 気軽に使いすぎた。

大いなる力には、大いなる責任が伴う。
その言葉が、ぼんやりと頭をよぎった瞬間——笑いがこみ上げてきた。
私は笑いながら、そっとPCを閉じた。


今日の結論:「息抜き」という名の、新しいプロジェクト


ストレス解消のつもりで始めたKindle出版。

気づいたら、手戻り地獄の入口に立っていた。
息抜きが、いつの間にか本気のプロジェクトになる。


「息抜き」のはずなのに、気づいたら本気になってる
——あなたにも、ありませんか?

これきっと、私だけじゃないはず。

持ち帰り1行
「息抜き」すら完璧を目指してしまうなら、それは息抜きじゃない。
(息抜きが本気になる前に、立ち止まる勇気を持つ。)


【この記事をここまで読んでくれたあなたへ】
「息抜き」が本気になって、気づいたら疲れている。
完璧を目指して、手戻り地獄に落ちる。

この記事を最後まで読んでくださったということは
—— もしかしたら、あなたにも心当たりがあるのかもしれません。

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こんな失敗談を赤裸々に書いている私ですが、
これからも完璧主義のままで前に進んでいきます。
 失敗しても、完璧主義をポジティブに設計し続ける
——そんな私を、応援する気持ちで読んでいただけたら嬉しいです。

頑張るほど空回る「自滅の正体」を暴き、最短で自分を取り戻す50の処方箋


【編集後記】
第3話を投稿してから、この第4話が書けませんでした。 
理由は——大失敗だったから。
失敗を思い出してなぞる作業は、「あの時の私、何やってたんだ...」という、 自分にツッコミを入れつつ、それを公表する
——この作業が、思ったより重かったからです。
でも、やっと書き始めたら長くなりすぎてしまって。
なので、前後編に分けることにしました。

後編では、翌日また手戻りが発生し、
ついにAIが提案した【作業】モードの話をします。


最終回では、「AIがモヤってる?」と誤読した瞬間の話をします。
またAIに「迎合してる?」と聞く場面があります。

もし興味を持ってくださったら、フォローしてお待ちください。
 一緒に、完璧主義の特性(良い面)を伸ばしながら、上手く付き合っていけたら嬉しいです。


音声でも聴きたい方へ

note記事を深堀したPodcast
「動ける完璧主義ラジオ|未完成の取扱説明書」も配信しています。

現在は、過去記事をもとにした回を順次作成・配信中です。
まずは、番組の考え方が分かる説明回からどうぞ。

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今回の記事の深堀記事はこちらです!

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