ラーメンの煮卵をくれるのは愛だ
私の夫は愛情表現が豊かな方ではない。人前で手をつなぐのは嫌がるし、あまり褒めてはくれないし、言葉で何かを伝えてくれることは少ない。
だけど、料理の"一番美味しいところ"をいつもくれる。
ラーメンの煮卵、トンカツの真ん中、ショートケーキの上のイチゴ、カリカリのポテト。私の食の好みを熟知していて、私がその料理の中でもらったら嬉しいひと口を必ずくれようとする。
私が遠慮して断ると「俺は食べてほしいんだ」と少し不機嫌にさえなる。
私だったら一番美味しいところは自分で食べたい。だけど夫は違う。私が美味しいものを食べて嬉しそうにしているのが嬉しいらしい。
これは「愛」と言って良いのではないだろうか。
夫は自発的に「愛してる」などとは言わないけど、料理の"一番美味しいところ"をくれることで、私に愛を示してくれているのかもしれない。
そう思うと、ラーメンの煮卵がより美味しく感じるのであった。
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