自民党奥谷県議のブルーリボンバッジ騒動から見える文書問題の問題点
京都府知事選の候補者である、浜田聡候補のブルーリボンバッジの件で、再び自民党奥谷謙一兵庫県議の発言が注目を集めました。
奥谷県議は記者会見の場で、隣に座っていた自身が雇った弁護士に、ブルーリボンバッジを外した方がいいか尋ねました。
この発言を多くの人が、批判しました。
ブルーリボンバッジは、拉致被害者救出の願いを込めたバッジだからです。
奥谷県議は、他の記者会見などでは、そういった発言はせず、ずっとバッジを付けていました。
ではなぜ今回、奥谷県議は弁護士に尋ねたのでしょう。
それは奥谷県議の性格に表れていると思います。
【優先順位】
奥谷県議は、バッジを付けることに、強い賛否があることを知っていました。
バッジを付けている自分の弁護を引き受けた弁護士に、迷惑をかけるかもと思ったのかもしれません。
だから、弁護士がバッジを付けても問題ないと言ったので、奥谷県議は、バッジを付けて記者会見を行いました。
奥谷県議は、自分よりも他人の立場を優先させる傾向があると思います。
良く言えば、優しいのかもしれません。
議員だからと偉そうにすることもなく、隣にいる弁護士に頼りきっていたように思います。
奥谷県議からは、強い意志やプライドを感じません。
だからバッジを付ける自分の意志よりも、弁護士の意見を尊重しようとした結果から、尋ねたのだと思います。
衆議院選挙のときも、坊やすなが候補を応援するとコメントを出したのに、坊候補の記者会見には出席しませんでした。
それは、義父である自民党末松信介議員の指示だと言われています。
奥谷県議は、誰かの意見があれば、そちらを優先し、自分からといった積極的な行動は、少ないように思います。
そこで、百条委員会の委員長に立候補したのも、誰かからの指示だったのではないかと思いました。
斎藤知事や文書問題という事よりも、選挙で自民党が有利な結果になるように、委員長になって動けと、言われていたのではないでしょうか。
【百条委員会の委員長】
百条委員会での奥谷県議は、話を聞いていない時が多く、退屈そうにしている様子も多々ありました。
とても、自ら委員長に立候補したような人には、見えませんでした。
奥谷県議が、のけ反って座ったり、強い口調で責める動画もありますが、それは、斎藤知事が返却の指示を出していたにも関わらず、コーヒーメーカーを所持し続けていた部長に対してのときでした。
斎藤知事に対しては、普通に質問して、対応していました。
コーヒーメーカーの件は、部長がコーヒーメーカーを勝手に受け取っていて、文書問題後に部長がコソコソと返しに行ったので、文書内容は本当ではないのかと、強く疑われることになった事案です。
文書問題で注目されたNHK党立花孝志党首が言うには、末松議員は「選挙が終わったら(斎藤知事)側近の悪口が言える」と言っていたそうです。
そもそも、大阪で財政課長をしていた斎藤さんを、兵庫県知事に推薦したのは、末松議員です。
自民党は、斎藤知事に対して賛成と反対で、始めからずっと意見が分かれています。
第三者委員会の文書問題報告書では、奥谷県議が、自民党の集会で、公用PCの中身を見たと非難され、吊し上げられたと話したことも書かれてありました。
百条委員会での奥谷県議の対応を見て、不信感を持った自民党議員もいたのではないでしょうか。
以前記事に書いたように、多くの自民党員が、斎藤知事再選に向けて動き出したのは、石破茂総理誕生後の10月からです。
奥谷県議が、証人の片山元副知事の複数の女性という発言を制止して、委員会を中断させる指示をしたのは、10月25日の百条委員会秘密会です。
奥谷県議にとって、とても珍しい行動力だったと思います。
反斎藤派が守っている、元次長の女性元職員がいますが、証人が、元次長の話を振られて戸惑っていても、奥谷県議は話を聞いていなかったのか、話すように指示して、他の委員たちや事務局を慌てさせたこともありました。
奥谷県議が厳しく制止した日は、事前に”誰か”からの指示があったのではないでしょうか。
高齢の上野英一県議が、百条委員会の報告書のまとめ日を言ってしまい、反斎藤派委員たちの策略がバレたとき、奥谷県議は咳払いで上野県議に合図し気づかせました。
上野県議に対して、同じく反斎藤派委員だった公明党のふたりは、明らかに上野県議を馬鹿にした様子が映っていましたが、奥谷県議は、普段から高齢者を相手にしているのか、馬鹿にした感じではありませんでした。
コーヒーメーカーの部長のとき、複数の女性発言の片山元副知事のとき、奥谷県議が強い態度に出るときは、誰かの指示が出ていたときのように思います。
奥谷県議がブレブレだという意見が多いのは、誰かに言われた通りに動いているから、なのではないでしょうか。
そして、その”誰か”というのは、義父である末松議員ではないでしょうか。
【末松信介と西村康稔】
安倍派だった末松議員ですが、2021年10月4日に、岸田総理から文部科学大臣の指名を受け、初入閣しています。
末松議員の入閣に伴い、兵庫県連会長は、自民党西村康稔議員に交代しました。
2022年8月10日に、森喜朗元総理は、岸田文雄総理に、安倍晋三元総理の遺志だと言って、5人の安倍派議員(西村、松野、萩生田、高木、世耕)の起用を強く求め、西村議員は、経済産業大臣として入閣しました。
西村議員の入閣に伴い、兵庫県連会長は、末松議員に交代しました。
しかし、2023年12月14日に、西村議員は裏金などの疑いで、大臣を辞任しました。
同じ自民党安倍派でも、末松議員と西村議員は、交互で入閣する立場の、微妙な関係だと窺えます。
末松議員は、安倍派ではあったけれども、初入閣を果たすことができた岸田元総理には恩義があり、安倍派5人衆と呼ばれる西村議員とは、お互いに複雑な思いがあるのではないでしょうか。
奥谷県議のブレブレな行動は、末松議員の影響かもしれません。
以前記事に書いたように、多くの自民党員が、稲村より斎藤の方がマシだと、斎藤知事再選にシフトチェンジした結果、斎藤知事が再選できたのではないかと思っています。
そして、西村議員陣営の主導で、片山元副知事に指示を出して、民意をコントロールしたのではないかとも疑っています。
百条委員会で片山元副知事は、反斎藤派に不利になる、複数の女性という情報を出しました。
この情報は真偽不明ですが、知事選の街頭演説で、立花候補が発言したこともあり、瞬く間に広がりました。
斎藤知事再選のため、反斎藤派の疑惑を発信した片山元副知事、立花党首、増山誠県議たちと、奥谷県議、末松議員が対立するような関係になっているのは、西村議員と末松議員の、微妙な関係が影響しているような気がします。
去年の知事選は史上最悪の選挙だったと、奥谷県議は会見で発言し、批判されていましたが、立花党首を利用して、ワイドショー化した選挙だったとも思うので、奥谷県議の言い分も分かる気がします。
しかし、斎藤知事下ろしを狙って、事実を捏造した方が先なので、知事選を最悪だと言うならば、先に事実捏造したことも同様に、最悪だと言わなければならないと思います。
【文書問題の問題点】
文書問題が大きくなった原因は、議員と県職員の関係が近かったこと、そして様々な疑惑が残ったままなのは、斎藤派と反斎藤派、それぞれの議員と県職員が、自身の目的を達成するために、様々な事実をねじ曲げた結果だと思います。
文書問題を解決するには、斎藤知事の説明よりも、疑惑がある議員、県職員たちを調査することの方が、必要不可欠なことだと思います。
