筆記具紹介:デルタ インテッサ
ストレス発散に立ち寄ったリサイクルショップ。毎度のことだが、ストレスに対峙したうえで私はとにかく「頭をからっぽにする」のができない。だから、夥しい量の情報を頭の中に押し込んで処理能力をパンクさせる。リサイクルショップには、色々な情報があり、良い物に巡り合えればそこに更にドーパミンが放出されて、結果として脳がすべて上書きされる。そんな中で出会ったのが本日ご紹介するこのボールペン、デルタのインテッサだ。

仕様
メーカー:デルタ
リフィル:G2タイプ(純正)
重量 :25.9g(実測)
繰出方式:ツイスト式
定価 :22,000円
購入価格:8,000円(税抜き、中古)
私はとにかくマーブル模様の樹脂ボールペンが好きだ。手持ちの物では全体マーブルではタッチアのコメットやコンクリンのシンメトリックなどが挙げられるが、まず前提として私は樹脂と金属で構成されたペンが好きで、その中でデルタというブランドはずっと気になっていた。ヴィスコンティやアウロラは少しばかり高すぎるので、そのあたりではデルタは手が出やすい価格帯、かつ中古美品だったので衝動買いした。ボーナス後ではあるが、やはり超高価格帯はまだ日和ってしまうのだ。

外側の箱には大きくデルタのロゴマークが刻まれ、背景にはイラストが印刷されている。こういう外箱からは、指輪のケースのような開き方をする箱か、あるいは上下分割される箱が出てくるのがセオリーだが、このペンはそうではなかった。

両側を樹脂のプレートで挟んでいて、蓋は中央端部にあるブランド刻印がある金具を中心に回転して開く構造になっていた。相当な高級ペンならともかく、2万前後のボールペンでこの特別感はなかなか嬉しい。

マーブルのペンはシルバー系のラメで表現されている物も多いが、こちらのボールペンは茶色と白のマーブルだ。写真では随分とオレンジだが、実物はかなり落ち着いた茶色で、混ざり切っていないミルクコーヒーのような美しさがある。茶色部分はまあまあ透明度があり、内側に埋め込まれた金属が透けて見える。

イタリアのペンはよく考えると初めてかもしれない。美しいというイメージはあるが、それと同時に実用性は……のような話も聞く。しかし正直、そのあたりの話はあくまで万年筆の世界なのかな、とも思う。個人的には、汎用性の高いG2リフィルであればインクの自由度は高いし、美しいデザインが9割でも一向にかまわない。マーブルの雰囲気が上下でかなり違うのが少し気になるが、それもまたマーブル故の独自性であろう。

個人的にボールペンを選ぶときに気にしている要素は、天冠のデザインだ。例えばロメオ№3やモンブラン、サクラクラフトラボやセーラー万年筆のペンなどのように、天冠に刻まれたマークが好きだ。もちろん、シンプルな天冠が嫌いなわけではないが、筆記の際に目に入るこの部位に刻まれたブランドの象徴、これが所有欲を満たしてくれるのだ。

個人的にテンションが上がったのは、このクリップ先端周りの意匠だ。服を傷めないようローラーが付いていて、それがまたデザイン上のワンポイントになっている。純正の箱の上で撮ったこの1枚の写真は、個人的には一番お気に入りだ。
実際今回ボーナス後には数本別にペンを買っているのだが、今回は安価な物をいくつか買う程度で、正直言ってこれ以上「欲しい!」と思えるペンはもうほとんどない。これ以外にモンブランのノブレスオブリージュとジェネレーションのローラーボール、ロディアのスクリプトの青の2+1ペン、ステッドラーの2+1、フィリップシャリオールのボールペンなど色々に買っているが、今回のボーナス後浪費最大額はこちらだった。
買い物を減らそう、などとはもう思っていない。ただ、楽しく、という合言葉に従うのなら、無駄な買い物は結果的に得ではない。気になっていたが買っていなかったものや、コレクションにぜひ加えたいが見たことがなかったものなどを中心に買っているわけだが、今回デルタを買えたのは区切りとしてかなり良かった。ずっと欲しかったブランドのペンで、見かけるのはどれも短い物ばかり。比較的長めの今回のペンは、とても良い出会いだった。
