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「これって私だけ?」で終わらせてきたこと


小学生の頃。

学校にいる間に雨が降ってくると、
なぜか周りのみんなは傘を持っていた。

でも、私はいつも持っていなかった。

天気予報を見て、傘を持っていく。
そんな発想がなかったから。

だから毎回、びしょ濡れで帰る。

それが私にとっての
「雨の日の当たり前」だった。


これって普通だと思ってたの、私だけ?
そう思ったこと、ありませんか。


私はずっと、鼻風邪をひくと
顔が痛くなるものだと思っていた。

鼻が詰まると、目の周りや頬骨のあたりが痛くなる。
それが当たり前だと、疑いもしなかった。

そもそも「風邪で病院に行く」という発想もなかった。

だから大人になるまでずっと、
「鼻風邪=顔が痛くなる」のはみんな同じ、
そう思っていた。

でも何気なく
「鼻風邪ひくと顔が痛いよね?」と人に言っても
反応は薄い。

そのたびに「あれ?」、少しだけ違和感が残る。

ある時、友達が風邪で病院に行くと言った。

「え?風邪で病院に行くの?」

そう聞くと、

「市販薬を買うより、病院の方が安いよ」

と、当たり前のように返された。

その時、初めて気づいた。

自分の中に「なかった選択肢」があることに。

次に鼻風邪をひいた時、
私は初めて耳鼻咽喉科に行った。

すると先生に言われた。

「鼻が少し曲がっているので、急性副鼻腔炎になってますね」

「え?」

そういえば顔が痛くなるのは、いつも左側だった。

小さい頃からずっとそうだったから、
ただの風邪だと思い込んでいた。

でもそれは、
「みんなの当たり前」ではなかった。


あの頃の私は知らなかった。

天気予報を見て傘を持つことも、
風邪で病院に行くという選択も。

今なら、どちらも当たり前にできる。

ただそれだけのことなのに、
知らなかっただけで、ずいぶん遠回りしていた気がする。

あの頃の私に言ってあげたい。

「それ、副鼻腔炎だよ。
ついでに、傘も持ってきな。」


今の私にも、きっとまだある。

普通だと思い込んでいることが。

あなたにも、ありませんか。

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