Pole's dialogue

爪楊枝だった頃には、
ある家族 ほんのひとときの食卓で
フレッシュな果実と果肉の放つ飛沫のまんなかでじっと耐えた
身を寄せ合ってひしめく 規格なりのみなりだと諦めて自失した同胞は、大樹の末裔としての尊厳をわすれ、みえない堤防で口をつぐんで。
祭りの晩、みんなこっ恥ずかしいなるくらいどこまでだって華やいだ 夜店の安ネオンに炙られたべっこう飴でまっかにした、人工着色料でわざとらしくなった世界、あの舌の朱いろ
確かめてたんだろうか
ー なあ 知ってるかい?
知らないさ
燃えるように
しずかな 車輪だぜ
胸いっぱいの気持ちで、ひみつの岬に立つみたいに。本気でこい。ひとりでこい!
しゃがれた声で、そう彼は言った。

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