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告りびとの恋
あたしはなぜか告白代行を頼まれる事が多い。あたしに頼むと恋が実ると話題になっているらしく、結構な頻度で依頼を受ける。そんなあたしをみんなは告りびとと呼ぶ。
今日は同じクラスのミカちゃんに頼まれて、3組のユウヤ君に告白代行をする。
2時間目の後の休み時間にあたしは3組へ行きユウヤ君を呼んでもらう。何事かとやって来たユウヤ君に、昼休みに理科室に来てもらえるよう頼んだ。ユウヤ君は小さく頷いた。
昼休み、手早くお弁当を食べたあたしは理科室へと向かう。ユウヤ君はもう来ていて手持ち無沙汰に外を眺めていた。
「待たせてごめんね」
「で、用って何?」
「あのね、同じクラスのミカちゃんがユウヤ君の事が好きなんだって」
「そう…。じゃ、OKって言っといてくれる?」
この依頼は内心引き受けたくなかった。あたしは小学生の時から3年間もユウヤ君に片思いをしているからだ。自分の恋も叶えられないのに、告りびとなんて言われてもちっとも嬉しくない。
午後の授業はさっぱり頭に入らない。みんなの前では普通にしているけど、本当は人目も気にせず泣きたい。やっと放課後になり部活へ行こうとノロノロと歩き出した時、イシイ君から不意に声を掛けられた。
「これ、後で読んで」
無造作にノートを折った手紙をあたしに手渡すと、イシイ君は赤い顔をして廊下を駆けていった。
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毎週ショートショートnoteの過去のお題で創作してみました!
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