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音楽もシャンプーも無理。五感がバグった私のつわりサバイバルと、命を繋いだ神アイテム

1ヶ月の休職に入った私。 そこから始まったのは、自分の五感すべてと戦うような、過酷なつわりサバイバルの日々でした。

私が体験した症状は、まさに不調のオンパレード。 食べ物が喉でつっかえて飲み込めない。水分も受け付けない。常に気持ち悪い。めまいがする。動くと息切れがする……。 さらに辛かったのが、いつも聴いていた大好きな音楽すら、流れてくると頭がぐわんぐわんして聴けなくなってしまったことでした。

病院からは「1日500ml以上水分が飲めなくなったら、しんどくなくても点滴にきなさい」と言われていたため、毎日必死で「ギリギリ500ml飲めているか」のラインを死守していました。 いつも普通に飲んでいた水が、ある日突然、味が受け付けなくなって絶望。

そんな中、ありとあらゆる飲み物を試してたどり着いた命の恩人が、「サントリー天然水 きりっと果実 ピンクグレープフルーツ&マスカット」を水で薄めたものでした。これだけは不思議と喉を通り、本当にこれで生き長らえていました。

食事という食事は一切とれません。 「……今なら、何か入るかも!」という一瞬のタイミングを見計らって、ぶどうを数粒つまんだり、ゼリーを半分だけ口にしたり。少し調子が良い日は、冷たいお蕎麦やそうめんを数口すする、という綱渡りのような食生活。 その中で唯一のお気に入りが「フルーチェ」でした。さっぱりしていて喉越しもよく、この時期は何度もリピートして救われました。

そして何より苦しかったのが「匂いの変化」です。 にんにくやネギといった定番のNGはもちろん、家中のあらゆる匂いがダメになりました。 お気に入りだった柔軟剤、シャンプー、リンス、ボディーソープ、ハンドソープ、ヘアオイル……昨日まで「良い匂い」だったものが、すべて鼻を刺す激臭に変わってしまったのです。

さらに、人の匂いにも異常に敏感になりました。 人混みや電車はまさに地獄。街中でおしゃれな女の子から漂ってくる香水なんて、凶器でしかありません。 どうしても外出が必要なときは、とにかく早く家を出て、おばあちゃんのようなスピードでゆっくり歩き、途中で何度もベンチで休憩しながら、満身創痍で目的地へたどり着く……そんな日々を過ごしていました。

夫が支えてくれた寝たきり生活と、復帰への「椅子リハビリ」

当然、家の中では完全に寝たきり状態。 掃除も洗濯も、料理も、家事は一切何もできませんでした。そんな私に代わって、仕事で疲れているはずの夫が家事を一手に引き受け、一生懸命がんばって支えてくれました。夫の存在がなければ、この1ヶ月は本当に乗り越えられなかったと思います。

そんな暗闇のような日々も、休職期間の終盤になると、ほんの少しずつ光が見え始めました。

「そろそろ仕事復帰の時期。少しずつ体を動かさないと……」

そう思い、復帰の少し前からは、本当に簡単なごはんを少しずつ作ってみることにしました。 とはいえ、まだ普通に立ち続けるのは無理。そこでキッチンに椅子をどんと置いて、座りながら作業をするスタイルに。 「料理=立ってするもの」という固定観念を捨てて、お休みしていた体をゆっくり社会復帰へ向けて鳴らしていきました。

プレママへ贈る、つわり期の家庭内サバイバル術

つわり中は、脳も体も異常事態です。プライドを捨てて、周りを頼り、徹底的に効率化しましょう。

「水がマズい」ときは味付き&薄める作戦
ただの水が苦く感じたり、気持ち悪くなったりするのはつわり期あるあるです。果汁入りの水分を水で「限界まで薄める」と、後味がすっきりして飲みやすくなることがあります。

家中の「香るもの」は無香料へ全替え
シャンプーやハンドソープなどの日用品は、思い切ってすべて「無香料」のものに買い替えるか、家族と割り切って別々のもの(赤ちゃん用など)を使いましょう。

家事は100%諦めて、パートナーを頼り切る!
「何もできなくて申し訳ない」という罪悪感は今すぐゴミ箱へ。ここで無理をすると、それこそ本当に倒れて病院に逆戻りです。パートナーに感謝を伝えつつ、甘えられるだけ甘えましょう。

仕事復帰前は「キッチンに椅子」で省エネリハビリ
寝たきり生活からいきなりフルタイムの仕事に戻るのは、体力が持ちません。復帰前は「キッチンに椅子を置く」「座ったまま洗濯物を畳む」など、極力エネルギーを使わない形でのプチリハビリから始めるのがおすすめです。

生きているだけで100点満点なのが、つわり期です。 周りへの感謝をパワーに変えながら、一歩ずつ進んでいきましょうね。

(次回、いよいよ1ヶ月の休職を終えて職場復帰へ。看護師としての業務をどうこなしていったかをお届けします。)

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