挑戦しない自分に、サヨナラした日
「このまま、何も挑戦しないまま30歳を迎えていいのか?」
そんな気持ちが心の奥に芽生えたのは、社会人になって数年たった頃でした。仕事にも慣れ、ある程度の成果も出せるようになった。けれど、何かが物足りない。「もう一度、自分の限界に挑戦してみたい」という想いが、ふと顔を出したのです。
そんなタイミングで目にしたのが、地元のサッカークラブチーム創設のチラシ。鎌倉インターナショナルFC(通称:鎌倉インテル)という新規チームのセレクション募集でした。地元で愛されるクラブで、「もし自分もチームの一員になれたら」と思うだけで胸が高鳴りました。
もう一度、熱くなりたい
サッカーは、小学生の頃からずっと続けてきました。高校時代は神奈川県の強豪校に進学し、インターハイでベスト16まで進出しました。けれど、大学受験を理由に選手権を前にして引退しました。あの時、「サッカーを最後までやり切れなかった」という後悔が、今でも心に残っています。
だからこそ、鎌倉インテルのセレクションに挑戦することを決めた時、心の中では「やっと、あの続きができる」と思いました。年齢的にも20代のラスト。30歳を迎える前に、本気で自分を試してみたかったというのもあります。
当日は、久しぶりに味わう緊張感と高揚感で胸がいっぱいでした。「ワクワク」「ドキドキ」「恐怖」——全部が混ざった、なんとも言えない感情に包まれていましたが、自分が「生きている」と久々に感じた瞬間でした。
セレクションの結果は合格でも不合格でもない「一旦保留」。
しかし、当日の最後の試合で長期離脱が予想されるケガをしてしまい、自らチーム入りを辞退することになりました。
正直、悔しかったし、今でも思い出すとセンチメンタルな気持ちになります。
でも、それ以上に、「挑戦できたこと」への満足感が大きく、あの非日常の時間が、自分の中にまだ眠っていた“闘志”を呼び起こしてくれた気がします。
自分と向き合う習慣
挑戦という文脈で言うと、私は日々の中でも“小さな挑戦”を続けています。それが、毎日の腕立て伏せ50回。
正直、始めたきっかけは覚えていないのですが、気づけばもう3年が経ちました。「歯を磨くのと同じくらい、当たり前にやる」そんな習慣になっています。
もちろん、「今日はやりたくないな」と思う日も多々あります。飲み会の後や、眠気に襲われている時は本当に嫌で嫌で仕方ありません。でも、そのときに“逃げる自分”に勝てるかどうか。自分の中で、弱い自分と戦っている感覚があります。
正直、続けることで得られたのは、体の変化よりも心の変化でした。「今日もやりきった」という積み重ねが、自信に変わっているのです。もちろん身体にも良い影響はあり、眠りも深くなり、朝はスッキリ起きられる。“続ける”という行為が、自分を整えてくれている気がします。
心を整えることの大切さ
私は保険の営業という仕事をしています。数字や結果に追われる世界の中で、メンタルの安定はとても重要です。そんな中で出会ったのが、アファメーションという習慣でした。
きっかけは、尊敬している方が毎日実践していたこと。試しに自分もやってみたら、想像以上に心が落ち着いたんです。
朝、便箋の裏に「今日やること」を書く。その後、表面には誰に見せるでもない“本音”を書く。嬉しいことも、嫌なことも、正直に。書いていくうちに気持ちが整理されて、自然と心が整っていきます。
特に効果を感じるのは商談の前。以前は緊張したり焦ったりして“自分に矢印が向く”ことが多かったのですが、アファメーションをすると不思議と冷静になれます。「今はお客様の方を向いている」と落ち着いて実感することが増えました。
心が整うと、時間の使い方も変わります。移動の合間、空白の時間をどう活かすかを考えるようになりました。営業も、結局は“自分を整えるスポーツ”なのかもしれません。
積み重ねの先に見える景色
サッカー、筋トレ、アファメーション。どれも小さなことですが、共通しているのは「自分を律すること」です。続けることで、営業でもお客様の“ちょっとした表情”や“本音”に気づけるようになった気がします。
私はサッカーでDFをやっていたのですが、前線の選手がミスしても、それを責めても仕方ない。どう切り替えて次に繋げるかが大事。この“切り替え力”は、間違いなくサッカーから学びました。
飛び込み営業も、最初はめちゃくちゃ怖かったです。でも今では、どんな場所でも迷わずピンポンを押せる。「挑戦」に慣れていくと、怖さの正体がわかる。
勇気って、日々の積み重ねで育てられるんだと感じます。
挑戦には失敗がつきものです。でも、失敗は“挑戦した人”だけが手に入れられる経験です。
私は今までたくさん失敗してきました。そして、今でも失敗ばかりです。それでも、挑戦するたびに見える景色がある。その積み重ねが、今の自分をつくってくれています。
保険営業マン 宮崎 将哉
