母と娘の受験物語③平行線の先に
小6の娘とのバトル。平行線ばかりでどうにもならないと思っていましたが、その先に少しだけ一歩が見えました。
今日は、その続きを書いてみます。
塾の先生に助けを求めた日
どうにもならなくなった私は、塾の先生にSOS。
ありがたいことに、次の日の授業後に三者面談の時間をとっていただけることになりました。
翌日、面談の前に、娘と二人でランチへ。
前から「ジェノヴェーゼパスタが食べてみたい」と言っていたので、一緒にパスタ屋さんに行きました。
「パスタ食べに行くよ!」と声をかけると、一瞬「え?なにごと?」という顔をしましたが、すぐに少し照れくさそうに笑いました。
わだかまりをいったん置いて、お互いのパスタを少し交換しながら「おいしいね」と言い合う時間を過ごしました。
「私たちが喧嘩ばかりしているから、美味しいものでも食べておいでって、お父さんが言ってくれたんだよ」
そう伝えると、娘は照れたようにニヤッとしました。
面談で見えた娘の気持ち
先生は本当に丁寧に、いろいろな角度から娘の気持ちを引き出してくださいました。
家ではおしゃべりなのに、人前ではガラッと変わってしまう娘。
相手の顔を見られず、蚊の鳴くような声でやっと答える姿に、母としても不思議さと心配が入り混じります。
それでも先生と一緒に聞き出せたことは――
志望校には「行けたら行きたい」くらいの気持ち
絵は好きだけれど、仕事にするつもりはない
学校では自分を出せず、友達もいない
中学からは地元を離れて、新しい環境で自分を変えたい
というものでした。
先生と母からの言葉
先生は優しく語ってくださいました。
「それなら、目指す学校に行くのがいいと思うよ。今は先のことが見えなくても、頑張ればその先に景色が見えてくる。先生も一緒に頑張りたい。」
私も娘にこう伝えました。
「泣いても笑っても、本番まであと4か月。どちらにしても半年後には小学校を卒業して、中学生になるよ。
そのとき、地元の中学にいる自分と、志望校にいる自分。どっちを想像できる?」
娘は地元中学がマンモス校であることも、志望校の雰囲気も、学校説明会や文化祭で知っています。
娘の決意
面談では結論は出ませんでした。
でも帰りの車の中で、娘はいつもの調子を取り戻し、なんと「勉強する」と宣言。
家に帰ってからは、自分で勉強計画表まで作りました。
月曜〜土曜は学校・宿題・塾に加えて、私と一緒に算数対策に取り組む。
日曜は一日好きに過ごす、という提案をしてきたので、その内容で了承しました。
その後、きちんと算数の問題にも取り組んだので、お預けにしていたiPadを返すことに。
ただし一言、念を押しました。
「今回の決意や計画がなあなあになったら、iPadは再度没収です。
次に返ってくるのは、もっと長い審査をクリアしたときだよ」
娘はうなずきました。
返しながらも「本当に続けられるかなあ…」と半信半疑な気持ちは胸にありましたが、それでも信じてみようと思いました。
今の娘
今日は日曜日。娘は水を得た魚のように、タブレットで夢中で絵を描いています。
「絵を仕事にするつもりはない」と言っていますが、どうなるかは誰にもわかりません。
少なくとも今の娘にとって、絵は切り離せない大切なものに見えます。
だからこそ、世界を広げていろんな人と出会い、刺激を受けて、創作の幅を広げてほしい。
そして、自分で稼ぐ力を持って、絵を描ける時間と環境を手にしてほしい。
そのために今、勉強は必要なのだと思います。
正しいかどうかはわかりませんが、それが今の私の想いであり、母としての願いです。
母としてのこれから
親の思いが先走っているのは、きっと娘にも伝わっているでしょう。
それでも願わずにはいられません。
今回の受験でなくても、人生のどこかで情熱を注げる何かに出会い、自分の意志で進む道を選び、走り出してほしい。
そのときこそ、私は静かに見守れる母でありたいと思います。
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