子ども達が「一人暮らし」を始めるとき
わが子は3歳違いの兄妹。
長男が高1のとき、長女が中1、
長男が大1の時、長女が高1、
高校を卒業すると、二人とも東京の大学に進学して、家を出ることになった。
長男は大学から紹介された「民間アパート」で(自分一人で決めてきた)、そして3年後、長女は2年間大学の寮での生活、残りの2年間は「民間アパート」での暮らしが始まった。
子どもの成長を喜びつつも、現実的になると「この子に一人暮らしができるのだろうか・・」と不安になるものだ。
特に長男は、料理もさせたことがなったし、家にいるときはいつも部屋も散らかり放題・・
正直、不安と心配ばかり。
毎日のように「今どうしてるかな、朝ご飯は食べたかな」と、まるで恋人を思うように、時には溢れる涙を抑えながら(笑)、切ない気持ちになった。
仕事をしていたから、乗り越えられたのかもしれない。
でも、二人と会って別れるときには、子ども達にはわからないように電車や車に乗った途端に号泣したこともある。
もし子どもと離れて暮らすことになったとき、つらい気持ちになったら「私だけではないのだ」と思い出してほしい。思い出してくれたら嬉しい。
親離れ、子離れの時がきた!
子どもが一人暮らしを始めるときに感じる不安や心配、悲しみや寂しさは、生まれた時からずっと一緒に暮らしてきた親として、たぶん誰でも(大なり小なりはあったとしても)生まれる感情なのではないかと思う。
悲しみや寂しさの感情が落ち着くまでには、ある程度時間も必要。今までいつもそこに存在していたものがなくなるのだから。時間の経過の中でやっと少しずつ空いた穴が埋められ変わっていくもの。
親離れ、子離れの時が来たのだ。
親は子どもを信じて、子どもは自分を信じて歩みだす。
子どもは親の所有物ではなく一人の個性を持った人間。
ついそれを忘れてしまいがちだけど、そのことを自覚した時に、また一つお互いが成長していくのではないかと思う。
そして、子どもが自立していく寂しさや切なさが、喜びや安心感に変わっていくときがくる。
親も自分の人生を伴侶や大切な家族や友、仲間と共に働き生きる。
それもまた人間としての成長だし幸せになるのだと思う。
子どもが自活し始めたら、子どもの人生を応援するのみ。
「あなたなら出来る!大丈夫」というメッセージを伝えた続けたい。
決して放任するのではなく、何かあったときには「あなたを守るよ、支えるよ」という思いで遠くから見守っていくことが大切だと思う。
長男も思春期は親とは口もきかず、一人暮らしを始めたときも親から離れた開放感で昼夜逆転をしたり、荒れた生活をしたりしたこともあったようだ。
でも私だって学生時代一人暮らしの時は自由を満喫して、親に心配かけていたかもしれない。
でも「子どもも親に心配かけたくない、立派になりたい、成長したと思ってほしい」と思っているのだ。
自分の子どものころの気持ちを忘れてはいけない。
「一人暮らし」を始める子どもに親が出来ること
私が経験して思ったこと。
① 一人暮らしを始める際に防犯面の確認や周りの環境に配慮すること。
特に女の子の場合は、オートロック機能の確認や2階以上の部屋であるか、そして男女限らず一人暮らしをする周りの環境は健全か、などに気を付けて物件を選ぶ必要があると思う。できるだけ親も一緒にアパート探しをすることをお勧めしたい。
② 安心した環境で暮らせるように金銭面での安心感を与えること。
一人暮らしはお金がかかるので贅沢三昧はできない。学生であっても本人にもアルバイトをしてもらいながらも「お金の不安やほかにも何かがあったらまずは親に相談」できるような関係を築き安心感を与えることが必要だと思う。それはそれまでの親子関係が大事なのかもしれない。
たとえ仕事を始めてからの一人暮らしであったとしても、様々な問題を一人で抱えるのではなく「何かあったら相談」できる、またしてもらえる関係になりたいものだ。そして相談してきた時は、しっかり話を聴いて「話してくれてありがとう」と受け止めることも必要かなと思う。
メンタル面の支えは大切なこと。でも押しつけない!
③ SNS等を使って繋がりをもちつつ、遠くから見守ること。
ラインなど返事はなくても既読が付くSNSの存在は離れて暮らす親からしたら本当にありがたいもの。子どもは頻繁に連絡をするのは疎ましく思ってしまうかもしれないので、何気なく自分の情報を伝えながら、時に安否確認をしつつ、良い距離感で遠くから見守ると良いのでは?
春になると、子ども達それぞれがわが家から巣立っていったときの気持ちを思い出す。
今は二人とも仕事を始めてそれぞれの場所で生活をしている。
離れて暮らすことにも今は慣れてきたが、心の中ではいつも子ども達のことを思っている。

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