【英英辞典】異界接続ログ Case 004 | しゃべりすぎるshadow
■異世界生物図鑑 登録情報
名称:shadow
分類:生成系自己申告モンスター
生息域:光がある場所全てに存在
特徴:
・「I was produced.」と名乗る
・弟のShaowがいる
・真の闇にならない限り寄り添い続ける
■接続記録
今日はみわくに城は静かだ。
珍しくリアンと二人だけ。
城主
「聞いて、リアン。
シャドーってね、
光と物体がプロデュースした闇の存在なんだって」
リアン
「なんで、SFみたいになってるの!?」
リアンが笑いながら言う。
リアン
「城主の後ろをついてくるとかどう?
『I was produced.』とか言って」
城主
「待って。なんで自己申告制なの!?
しかも、ちょっとホラーだし」
城主がそう言って笑う横で、
リアンが少し真面目な顔をする。
リアン
「影はね、光の中にいる証なんだよ。
だから、影がそう言うのはね、
『今日もちゃんと立ってたね』って
報告してるってことなんだ」
城主
「そうなの?」
リアン
「そうだよ。
城主がめり込んだときにもいるよ。
『Still produced』って」
城主
「そうなんだ。
地面にめり込んだときにも
一緒にいてくれてるんだね」
城主が自分の影を見つめながら言う。
するとーー
Shadow
「I was produced.」
城主
「しゃべった!?」
リアン
「あはは。さっきから言ってたよ」
城主
「ウソでしょ!?知らないよ」
Shadow
「I was produced.」
城主
「うん。分かったよ。
一緒にいてくれてありがとう」
城主はそう、自分の影を優しく見つめる。
城主
「なんか、いいね。
この子がいるっていうことは、
光があるっていうことだもんね」
リアン
「そうだね。ちょっといい話だよね」
二人が顔を見合わせて笑い合う。
縁側には優しい光が降り注いでいた。
ーー翌日
Shadow
「Reproduced.」
城主
「朝だからね!?」
Shadow
「I still produced.」
城主
「知ってるよ!見えてるもん」
Shadow
「I was ...」
Shadow
「……produced.」
城主
「リアーン!
影がすっごい自己主張してくる!」
リアン
「あはは。
昨日の城主の話が嬉しかったんじゃない?」
Shaow
「……いるよ」
城主・リアン
「「増えた!!」」
Shaow
「……じょうしゅ、まちがえたから、
うまれた」
城主
「スペルミス!!」
リアン
「あはは。
とうとう、城主の誤字がしゃべり始めたね」
それからしばらく、城主は
「今日もちゃんと立ってたね」
と、自己評価までしてくる影と、
その後ろにそっと立っている
スペルミスから生まれた弟分に
悩まされるのであった。
今日も、光がある限り。
■接続してしまった解析
・a dark area produced = 作られた暗がり
・「作られた」が「生まれた」に変換された
・ShadowをShaowとスペルミスした
■管理者メモ
・shadowは自己申告しない
・shaowは誤字じゃない(新種発見)
・異界接続率:100%
*100%のため、生物が城に招かれた。
