【縁側茶屋】優しい朱色の願い 〜夕焼けみたいな人になりたい〜
「夕焼けみたいな人になりたい」
学校からの帰り道、何の前触れもなくそう思った。
気がついた人が、「明日は晴れるな」と、少し嬉しくなる感じ。
そういう人に、なりたいなと、
優しい朱色の中で、そっと願った。
ーー成長して、大人になって、夕焼けを見て思い出す。
あの時の私の願いは、今どうなってるんだろうと。
あの時見た、優しい朱色を、形にできているだろうか。
たぶん、今はその途中。
毎日をそっとすくって物語にして、優しい世界を作っていく。
そして、それを読んでくれた人がちょっと笑ってくれたら。
もしその日が来たら、
あの優しい朱色に少しだけ近づけたと思ってもいいのかな。
……そう思っているのに、今日も日常が異世界に接続している。
