3つのお題・風が眠る丘
⇩⇩⇩こちらの企画に参加させていただきます⇩⇩⇩
みかんさん お世話になります。
よろしくお願いします。
第59回 3つのお題(ファンタジー)
お題①:「風が眠る丘」
お題②:「朝露のオーケストラ」
お題③:「世界で一番小さな奇跡」
お題④:イラストから空想した世界を書いて下さい。
創作のルール(いつものゆるルール)
3つすべて使ってもOK、気に入った1つだけでもOK
詩、童話、掌編、ヘンテコ物語、なんでもござれ
自由に、即興でも、のびのびと🍀
今回のお題は難易度高めですが、チャレンジお待ちしています。
参加について(自由参加・ゆるっと歓迎)
このお題を使って、自由に表現してみてください。
投稿の際には、ハッシュタグ #3つのお題に空想のひらめきを
このページを貼り付けて下さい。
世界には、風が吹かない場所が一つだけある。
誰もその場所を地図には描けない。
神々はそこを「風が眠る丘」と呼んだ。
丘の頂には、空よりも青い一本の大樹が立っている。
枝には無数の風鈴が吊るされているが、一度も鳴ったことがない。
風そのものが、その樹の下で眠っているからなのだ。

昔、世界の風は一柱の精霊だったという。
春には花を運び、夏には雲を流し、秋には黄金の稲穂を揺らし、冬には雪を踊らせる。
誰よりも働き者だった風の精霊は、何千年も休むことを知らなかった。
やがて疲れ果てた風の精霊は、誰に願うわけでもなく、空を見上げてつぶやいた。
「一日だけでいいから、眠らせてほしいなぁ」
空はその願いを聞き入れ、この丘をつくった。
風の精霊が眠るあいだ、世界は穏やかになり、海は凪ぎ、せせらぎは音を静め、鳥たちは翼を休め、人間を含む動物たちも争うことを忘れるという。
だが、その眠りは千年に一度しか訪れない。
翌日、爽やかな顔で目覚めた風の精霊は、また世界へと風を運ぶ。
時には強く、時には弱く、時には穏やかに、時には猛々しく、様々な顔の風を運ぶ。
今あなたが感じている自然の風も、精霊がもたらしたものかもしれない。
緑黄色社会 / 晴々
