Photo by
world_of_fantasy
2024/2/6 アジャイルなてんぷら
1週間日記をさぼっている間に、フジテレビがACにまみれるのが日常となり、トランプは猛威を振るい、寒いのにもう花粉が薄く飛んでいる。
もらった蕎麦を消費したいので、昼食とする。寂しいのでてんぷらを追加したい。坂を下りる。
道々、スーパーに日常的にてんぷらが売っているかどうか、とても心配になった。私がスーパーにおいててんぷらの存在を意識するのは年越しの時だけだ。各家庭の経済事情に合わせて(と、勝手に思っている)ランク分けされた大きな海老天と中くらいの海老天と小さな海老天、詰め合わせ。鳥の唐揚げもトンカツもポテトサラダも薙ぎ払って、惣菜売り場の主役に躍り出るあの日。
いつもはあそこにあるんだっけ。人は日常的にてんぷら食べるの? 急に不安になる。もしもなかったら、あったかい汁そばにして、コロッケ乗せよう。汁に解ける芋の塊はきっと優しい。
最初から全部計画せずに、状況の変化に応じて素早く対応することを「アジャイル」と呼ぶのを、こないだ長男がやっていた読解の練習問題で知った。ざるそばに添えるてんぷらが売っていなかったら、コロッケそばにすればいい。コロッケは惣菜売り場のレギュラー選手だ。確実な代替案。
アジャイルアジャイル、と口ずさみながら、エコバッグを振り回して歩く。鍵と財布の重みで遠心力が増す。人目を憚らず子どもみたいなまねをするのは楽しい。誰かに会ったらもう、頭おかしいことにすればいい。それって最高だ。
てんぷらは惣菜売り場の隅っこにひっそりとあった。ささやかな海老と、芋と、筍と菜の花。レギュラー選手はもちろん真ん中に鎮座していたので、一緒に買った。
いいなと思ったら応援しよう!
本やなにかしらのコンテンツに変わって私の脳が潤います。