『プログラミング未経験の私が、ChatGPTとコーヒー記録アプリを作った話④』
〜完成した自分専用アプリ〜
こうして試行錯誤を繰り返しながら、少しずつドルチェグスト管理アプリは形になっていきました。
アプリの名前は『Capsule Log』

私はドルチェグストの記録用として使っています。
今後もし他の人に使ってもらう機会があれば、ネスプレッソやキューリグ、UCCなど他のカプセルコーヒーのマシンにも使えるように、「カプセルコーヒーのための管理アプリ」にしようと思い、このネーミングにしました。
まず一番中心になるのは、カレンダー画面です。

日付の下には、その日に飲んだコーヒーの杯数が表示されるようにしました。
そして日付をタップすると、
「この日にコーヒーを記録」
というボタンが表示され、そこから記録画面を開けるようにしています。
入力した内容は、そのままカレンダーの下へ一覧表示。
「いつ、何を飲んだのか」
をすぐ確認できるようにしました。
マシンにカプセルをセットして、抽出している間にアプリを開いて記録します。
これを習慣化することで
●飲んだカプセルの種類
●日時
●在庫管理
ができるようになります。
さらに、記録画面では月ごとのサマリーも表示されるようにしました。

●今月飲んだ杯数
●消費金額
●1杯あたりの平均金額
などが一目で分かります。
金額は管理画面でカプセル登録するときに購入金額も入力する仕様になっています。
購入金額から1杯分の金額を自動的に算出し、記録してくれるのです。
これもChatGPTが提案してくれた仕様です。
節約目的で始めたドルチェグスト生活だったので、
「結局いくら使ってるのか」
は、かなり気になるポイントでした。
さらに、
●カプセル別の飲んだ杯数
●消費・購入の金額
●カプセル別の人気順
もグラフで表示できるようにしました。

特にグラフは、作っていてかなり楽しかった部分です。
自分では満遍なく色んなカプセルを飲んでいるつもりでも、実際に見るとかなり偏っていたりして面白い。
こういう“見える化”は、アプリを作って良かった部分の一つです。
このようなグラフを作りたいという私の提案も、ChatGPTは叶えてくれました。
どうやってグラフを表示させるか、どんな情報を入れるか…など私の頭の中にある考えを受け入れてくれて、提案してコードを書いてくれる。
私がグルグル考えている間に、ChatGPTはいとも簡単に作り上げてくれたのです。
そして、個人的にかなりこだわったのが管理画面でした。

ここでは、カプセルの登録や在庫管理ができます。
特にこだわったのが、「カプセルの色」です。
ドルチェグストはカプセルごとに色が違うので、一覧で見た時にパッと分かるようにしたかった。
微妙な色の違いまで自分で調整できるので、カプセルを見ながら「もう少し明るめかな……」と、色味調整が楽しくなります。
さらに、スターバックス系のカプセルは、緑色を半分だけ入れた専用デザインにしています。
これも私の提案を叶えてくれたのです。
私が1から作ろうとしても難しくて挫折してしまいそうですが、ChatGPTは半分緑の丸のアイコンを簡単に作り上げてしまうのです。

登録済みカプセル一覧では、残りの杯数も確認できるようにしました。
追加購入した時は、そのまま入力可能。さらに、在庫がゼロになったカプセルは、アーカイブへ移動されるようにしています。そこから再購入したときは入力もできるようにしました。

最初は、
「飲み切ったカプセルは消せばいいか」
と思っていたのですが、実際には再購入することもあります。
使いながら「こうしたほうが便利かも」を繰り返しながら形になっていきました。
そして一番下には、バックアップ機能も付けました。
スマホの機種変更をしたり、なにかの拍子で記録したデータが消えたらかなりショックです。
データを別ファイルで保存しておいて、「バックアップから復元」ボタンを押せばデータを読み込める。という機能を付けました。
「自分が実際に使うなら欲しい機能」
を、少しずつ追加していったのです。
こうして、自分専用のカプセルコーヒー記録アプリが完成しました。
最初はPowerPointの雑な四角形だけだったものが、少しずつ“使える道具”になっていったのです。
もちろん、作るのは簡単ではありませんでした。
エラー
意味不明な英語
終わらない設定
正直、何度も「もう無理かも」と思いました。でも、その分、完成した時の達成感はかなり大きかったです。
そして同時に、アプリ開発に関わる仕事の凄さを思い知りました。
普段何気なく使っているアプリも、裏では大量のコードやエラー対応が積み重なっている。
そう考えると、システムエンジニアや開発者の方々への見方もかなり変わりました。
ただ、実際に使い始めて気づいたこともあります。
どれだけ便利なアプリを作っても、記録するのは結局、人間です。
「あとで入力しよう」
そう思って忘れる。たぶん私は、既に何回か記録漏れを起こしています。
実際に、カプセルが無くなったのにアプリの記録では在庫が2になっていました(笑)
このようなヒューマンエラーを無くすためには、理想を言えばドルチェグスト本体とアプリが連携して、コーヒーを淹れた瞬間に自動記録されてほしい。
例えば、カプセルにQRコードが付いていて、マシンがそれを読み取って、
「今日はこれを飲みました」
と勝手に記録してくれるような仕組みです。
……技術的には、たぶん不可能ではない気がします。ただ、それを実現するには、私ひとりの努力だけではどうにもなりません。
Nestleさんがそのようなマシンを出してくれることを期待したいです(笑)
もっとも、このアプリを作り始めた目的は、最初から完璧なものを世に送り出すことではありませんでした。
「プログラミング未経験の自分でも、本当にアプリは作れるのだろうか?」
そんな、ちょっとした実験のような気持ちから始まった挑戦でした。
もちろん、今でも専門用語はよく分かりません。エラー画面を見ても、何が起きているのか理解できないこともたくさんあります。
それでも、困った時にはChatGPTが先生役になってくれました。
分からないことを質問すると、次に何をすればいいのか教えてくれる。
頭の中にある「こんな機能があったら便利」という曖昧なイメージを言葉にすると、それを形にする方法を一緒に考えてくれる。
振り返ってみると、必要だったのは高度な知識ではなく、「こんなものを作ってみたい」という気持ちと、そのアイデアをChatGPTに伝える力だったのかもしれません。
PowerPointで描いた雑な四角形から始まった私の『Capsule Log』は、今では毎日使う、自分だけの道具になりました。
ChatGPTは、答えを全部教えてくれる魔法の道具ではありません。
分からないことを一緒に考え、形にしていく。
私にとっては、「ものづくりの相棒」です。
『Capsule Log』は、その相棒と一緒に完成させた、最初の作品です。
(了)
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