『プログラミング未経験の私が、ChatGPTとコーヒー記録アプリを作った話①』
〜ドルチェグスト購入編〜
最近、コンビニコーヒー代が地味に痛い。そんなことを思うようになったのが、今回の話の始まりです。
私は仕事の日になると、出勤前にコンビニへ立ち寄り、コーヒーを買うのが習慣になっていました。
朝に一杯。忙しい日は、気分転換でもう一杯。一回ごとの金額は数百円程度ですが、毎日積み重なると意外と大きい。
「これ、もう少し安くならないかな……」
そんなことを考えるようになっていました。とはいえ、私はそこまでコーヒーに詳しいわけではありません。
豆を挽いて、温度を測って、蒸らして……みたいな“本格派”ではなく、どちらかと言えば「手軽に美味しく飲みたい派」です。
そんなある休日、ショッピングモールを歩いていると、ネスカフェ ドルチェグストの試飲イベントをやっていました。
正直、その時までは「カプセルコーヒーってどうなんだろう?」ぐらいの感覚でした。便利そうではあるけれど、味はそこそこなのでは?そんなイメージもありました。
でも、試しに飲んでみると意外と美味しい。
「あれ? 思ったより良いな……」
しかも操作も簡単でした。カプセルを入れて、ボタンを押すだけ。ズボラな私にはかなり相性が良さそうでした。
家に帰ってから、ドルチェグストを調べ始めました。他のカプセル式コーヒーマシンとも比較しながら、
「本当に使うかな?」
「結局飽きないかな?」
と悩みつつ、レビューを延々と読み漁る。
そして数日後。私の手元にはドルチェグストの本体が届いていました。
ちなみに、私が購入したのはこのモデル。ジェニオエス プラスでした。
操作がシンプルで、ズボラな私でもかなり使いやすかったです。特に「ボタン一つで飲める」という気軽さは、思っていた以上に生活に馴染みました。
こうして、私の“カプセルコーヒー生活”が始まりました。仕事に行くときはタンブラーに淹れて、家で飲むときはマグカップで…
実際に使い始めると、ドルチェグストはとても楽しかったです。
とにかくカプセルの種類が多い。今日は濃いめ。今日はラテ。今日はスターバックスコラボ。
「次はどれを試そうかな」と考える時間も含めて、ちょっとした趣味のようになっていきました。
……ただ、その頃から少しずつ問題も出てきました。
「あれ、このカプセル何個目だっけ?」
「あといくつ残ってる?」
「結局コーヒー代いくら使ってる?」
気づけば、カプセルの箱が増え、記憶は曖昧になっていきました。せっかく節約目的で始めたのに、これでは管理できているのかよく分からない。
まず私は、このような管理ができるアプリが無いか探しました。
「在庫管理アプリ」「コーヒー記録」「家計簿」などなど。思いつく限り、色々検索しました。
でも、どうにも“ちょうど良いもの”が見つからなかったのです。
在庫管理アプリはたくさんありました。ただ、ほとんどが会社や店舗向けです。入庫数や出庫数、バーコード管理など、業務で使うことを前提にしたものばかりでした。
もちろん、工夫すればドルチェグストにも使えなくはありません。でも、私が欲しかったのはそういう堅苦しいものではありませんでした。
「今日は何を飲んだか」
「今月どれくらい使ったか」
「あと何杯残っているか」
そんな、“個人のちょっとした楽しみ”を管理するためのアプリが欲しかったのです。
一方で、「コーヒー記録アプリ」もいくつかありました。ただ、こちらは本格派すぎました。
豆の産地。焙煎度。挽き目。抽出温度。蒸らし時間。まるで研究ノートのように細かく記録できるものが多い。でも、ドルチェグストはそういう楽しみ方とは少し違います。
カプセルをセットして、ボタンを押して、気軽に楽しむ。その“手軽さ”こそが魅力なのに、本格派コーヒーアプリの世界観とは少し噛み合わない気がしました。
「なんか違うんだよな……だったら、もう自分で作った方が早いのでは?」
今思えば、とんでもなく無謀な発想です。プログラミング経験ゼロ。知識もゼロ。それなのに、“自作アプリ”という発想に飛びついてしまった。
でも、不思議とその時の私は、「無理だろうな」よりも、「ちょっと面白そう」が勝っていたのです。
ちょうど同じ頃、私は「ChatGPTでプログラミングができる」という話を耳にしていました。生成AIに質問すると、文章を書いたり、画像を描いてくれる。──そこまでは知っていました。
でも、どうやらアプリまで作れるらしい。正直、最初は半信半疑でした。
「そんなこと本当にできるの?」
でも同時に、少しワクワクもしていました。もし本当にできるなら、自分で作ってみたい。
そこで思いついたのが、
“ドルチェグストのカプセル管理アプリ”でした。
飲んだ記録。購入履歴。在庫。月ごとのコーヒー代。
そういうものを、自分で管理できるアプリがあったら面白いかもしれない。とはいえ、この時点ではアプリ開発の知識なんてほとんどありません。
なので、まずはChatGPTに聞いてみることにしました。
「アプリの作り方を教えてくれますか?」
返ってきた答えは、シンプルでした。
「できます」
正直、
「そんな軽いノリで言う?」
と思いました。でも、とりあえず私はPowerPointを開きました。四角形を並べて、
「ここにカレンダー」
「ここに記録ボタン」
「ここに購入履歴」
そんな感じで、アプリのイメージを雑に作っていきました。

今見返すと、とても“設計図”と呼べるようなものではありません。
その画像をChatGPTに見せると、
「早速取り掛かりましょう」
と返ってきました。
いや、取り掛かるって何を?まず何をしたらいいの?そんな状態です。
すると今度は、何やら色々なソフトをダウンロードするよう指示が飛んできます。
「まずはVS Codeを入れてください」
「次にFlutter SDKをインストールします」
「Android Studioも必要ですね」
……いや、何を言っているのか、ほとんど分かりませんでした。
「アプリを作る」と言うのは、いきなりプログラムを書き始めるものだと思っていたのです。
ところが実際は、その前に開発環境というものを整えるところから始まりました。
正直、この時点では「ナニコレ状態」です。でも、不思議と嫌ではありませんでした。
「本当に作れるのかもしれない」
そんな期待だけで、とりあえず指示に食らいついていきました。
この頃の私は、まだ勘違いしていました。
ChatGPTに「こういうアプリを作って」と伝えれば、あとはAIが全部プログラミングしてくれる。そんなものだと思っていたのです。
……実際には、それはスタートラインに立っただけでした。
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