ポンプの故障予兆、あなたの現場では見えていますか?
「あのポンプ、最近ちょっと音が変わった気がする」
ベテランの保全担当者が、何気なく口にしたこの一言。
じつは、この「気がする」を数字で裏付けてくれる仕組みが、今の時代にはあります。
それが、振動・温度・電流のセンサーによるモニタリング。
今回は、この3つのセンサーで「何がわかるのか」を、できるだけ具体的にご紹介していきます。
振動でわかること
ポンプは回転機械なので、正常な状態でも多少の振動はあります。
でも、その振動パターンが「いつもと違う」ときは、何かが起きている証拠。
振動モニタリングで検知できる主な異常はこのあたりです。
ベアリングの消耗
軸のミスアライメント(芯ずれ)
ポイントは、「壊れてからわかる」のではなく、「壊れる前の段階で変化が出る」ということ。
振動の変化に気づけば、計画的に部品交換のスケジュールを組める。
突然の停止による生産ロスを避けることができるわけです。
温度でわかること
ポンプの温度も、異常検知の重要な手がかりになります。
ベアリング温度の上昇 → 潤滑不足、摩耗の進行
シール部の温度上昇 → メカニカルシールの劣化、ドライ運転
ポンプの温度の上昇 → 空運転
温度は変化がゆっくりなので、「今日いきなり壊れる」というより、数日〜数週間かけてじわじわ上がってくるパターンが多くなります。
だからこそ、温度の推移を記録しておくことが大切。
「先月と比べて5度高い」──この気づきが、大きなトラブルを未然に防いでくれることがあります。
電流でわかること
ポンプを動かすモーターには、常に電流が流れています。
つまり、この電流の値は、ポンプの「負荷」を反映しているということ。
電流モニタリングで検知できるのは次のようなものがあります。
電流値の上昇 → 液体の粘度が上がっている、異物が詰まりかけている、ベアリングが固くなっている等
電流値の低下 → 空運転(液体が来ていない)、吸込み不良
電流値の急変 → ポンプに何らかの急な負荷変動が起きている
たとえば、通常10Aで安定しているポンプの電流が徐々に11A、12Aと上がってきたら、内部で摩耗が進んでいるか、配管のどこかで詰まりが始まっている可能性があるわけです。
逆に、いきなり電流が下がったら、ポンプが空気を吸ってしまっている(空運転)かもしれません。
電流は、ポンプの"体調"をリアルタイムで映し出す鏡のようなものということなんです。
3つの組み合わせで精度が上がる
振動・電流・温度、それぞれ単体でも異常の兆候をつかめますが、組み合わせるとさらに精度が上がります。
たとえば:
「振動が増えて」+「電流も上がっている」
→ ベアリング摩耗の可能性が高い
「温度が上がって」+「電流は正常」
→ 潤滑不足やシール劣化の可能性
「電流が下がって」+「振動パターンが不規則」
→ キャビテーションまたは空運転の疑い
ひとつの数字だけで判断するのではなく、複数の数字を「合わせ読み」することで、原因の特定に近づけます。
※RANDX-VT(振動・温度センサー)とRANDX-C(電流センサー)は別契約となります。
でも、現場に張り付くのは現実的じゃない
「データが大事なのはわかった。でも、毎日ポンプの前に立って数値を読み取るなんて、人手が足りなくてできないよ」
そう感じた方も多いのではないでしょうか。
そこで注目されているのが、IoTによる遠隔監視です。
みつわポンプが提供している「RANDX(ランドエックス)」は、ポンプの振動・温度や稼働電流を遠隔で監視できるIoTサービス。
特徴は3つ。
設置がかんたん:電池を入れればすぐにデータがクラウドに蓄積される
Wi-Fi不要:920MHzのLPWA専用回線で通信するので、Wi-Fi環境がない現場でも使える
アラート機能:設定した電流値を超えたら、自動でメール通知が届く
「まずは1台だけ試してみたい」という方にも導入しやすい設計になっています。
ポンプの異常を「ベテランの勘」だけに頼るのではなく、「数字」で裏付ける。
その第一歩として、電流のモニタリングから始めてみてはいかがでしょうか?
気になる方は、ぜひ一度みつわポンプへお問い合わせください。
▼カンタンに導入できるIoT▼
