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これって自分のせい? ~ガスライティング~

ガスライティング(Gaslighting)とは、心理的虐待の一種で、被害者にわざと誤った情報を与えたり、現実を否定したりすることで、被害者が自分の記憶や知覚、正気を疑うように仕向ける巧妙な心理操作のこと。

ターゲットを精神的に追い詰め、加害者に依存させたり、周囲からの信頼を失わせたりして、支配下に置くことが目的である。



1. 言葉の由来

1938年の舞台劇(および1944年の映画)『ガス燈(Gaslight)』が由来。
物語の中で、夫が家の中のガス灯をわざと暗くし、妻が「暗くなった」と指摘すると、夫は「気のせいだ」「お前の勘違いだ」と否定し続ける。これを繰り返すことで、妻は次第に自分の正気を疑い、精神的に追い詰められていく……という内容からこの名がついた。

2. よくある手口(具体例)

ガスライティングを行う人は、以下のような言動を繰り返す。

  • 明らかな嘘をつく・事実を否定する
    「そんなことは言っていない」「そんな約束はしていない」と、事実を平然と否定する。証拠があっても「それは偽造だ」などと言い張る。

  • 相手の感情を軽視する
    「お前は過敏すぎる」「冗談が通じない」「被害妄想だ」と言い、被害者の感情を「異常なもの」として扱いう。

  • 記憶をすり替える
    「あの時、お前はこう言っただろう」と、実際とは違う記憶を植え付けようとする。

  • 周囲に「あの人はおかしい」と言いふらす
    被害者の友人や家族に「最近、彼女(彼)の様子が変なんだ」と嘘を吹き込み、被害者を孤立させる。

  • 「投影」を行う
    自分が浮気をしているのに、相手に対して「お前が浮気をしているんだろう」と責め立てるなど、自分の非を相手に転嫁する。

3. 被害者が陥る状態

ガスライティングを受けると、以下のような心理状態に陥ることがある。

  • 「自分が悪いのではないか」と常に自責の念に駆られる。

  • 何度も謝ってしまう。

  • 自分の判断に自信が持てず、簡単な決断もできなくなる。

  • 「自分はおかしくなってしまった」と感じ、孤立感を深める。

  • 加害者の顔色を常に伺うようになる。

4. 対処法

もし「自分はガスライティングを受けているかもしれない」と感じたら、以下の対策を検討する。

  1. 距離を置く(物理的・心理的)
    相手はあなたをコントロールしようとしている。まずはその環境から離れることが最優先。

  2. 記録をつける(証拠を残す)
    日記、メールの保存、録音など、客観的な事実を記録する。「自分の記憶が正しい」と確認するための支えになる。

  3. 第三者に相談する
    信頼できる友人、家族、または専門家(カウンセラーや弁護士)に話をしする。加害者の影響を受けていない「外の視点」を持つことが重要。

  4. 議論を避ける
    ガスライティングをする相手に「あなたは嘘をついている」と正論で戦おうとしても、さらに嘘や否定を重ねられるだけ。相手を変えようとせず、自分の心を守ることに集中する。

5. 関連書籍

まとめ

ガスライティングは、家庭内(モラハラ)、職場(パワハラ)、恋愛関係、勧誘、洗脳、あらゆる人間関係で起こり得る。「何かがおかしい」という自分の直感を信じることが、解決への第一歩となる。

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