見出し画像

こんにちは、「笑顔工学」の専門家、木村光範です。
「笑顔工学」についてはこちらの記事をご覧ください。

人は、安定を求めます。
安心できる場所を求めます。
誰かに守られ、支えられ、満たされることを望みます。

私も、そう思うことは多々ありますし、
それ自体は、決して悪いことではありません。

もちろん、人は一人では生きられません。
親に育てられ、家族に支えられ、仲間に助けられ、
社会の仕組みに守られて生きています。

しかし、そこに一つの落とし穴があります。

それは、守られることに慣れすぎると、
自分で何とかする力を失ってしまう
ということです。

守られることは、時に人を弱くするのです。

楽な状態には、すぐ慣れていく

人は、環境に慣れていきます。
楽な状態に、すぐ慣れていくのです。

すなわち、与えられることに慣れ、指示されることに慣れ、
そして、守られることにも、慣れていくのです。

そして気づかないうちに、主体性を失っていきます。

自分で考えなくなり、自分で決めなくなり、
自分で責任を取らなくなります。

そして、自分で新しい場所へ向かわなくなります。

これは、個人だけではなく、組織にも起こります。
すなわち、会社にも、地域にも、社会にも起こることなのです。

  • 過去の成功に安住する。

  • 今の仕組みにしがみつく。

  • 前例がないからやらない。

  • 誰かが決めてくれるのを待つ。

  • 変化を恐れて、同じ場所に留まり続ける。

その結果、外部環境が変わったとき、
自分で何とかすることができないことに
気づくのです。

だから私は、常に問い続けたいと思っています。

自分は、自分で何とかする力を失っていないだろうか。
組織は、変化する力を失っていないだろうか。
社会は、人が人らしく生きる力を奪う仕組みになっていないだろうか。

「やってみよう」が笑顔をつくる

私の理念は、
「すべての人が笑顔で在り続ける社会づくりに貢献する」
というものです。

この理念における「笑顔」とは、単なる表情ではありません。

笑顔とは、安心です。
笑顔とは、尊厳です。
笑顔とは、自分らしく在れる状態です。
そして笑顔とは、自分の人生を自分で歩いている実感でもあります。

前野隆司先生が研究し提唱している「幸福学」では、
幸せに関わる大切な要素のとして4つの因子を挙げていますが、
そのうちの1つに、「やってみよう因子」があります。

これは、自分の強みを活かし、目標に向かって挑戦し、
成長していくことから生まれる幸せです。

人は、ただ守られているだけでは、本当の意味で満たされません。
与えられるだけでも、指示されるだけでも、
心の奥からの笑顔は生まれにくいのだと思います。

人が笑顔で在り続けるためには、
「自分にもできるかもしれない」
「もう一歩、やってみよう」
「自分の力で進んでみよう」
と思えることが大切です。

与えられるだけではなく、自分で選ぶ。
従うだけではなく、自分で考える。
守られるだけではなく、誰かを支える側にもなる。
現状に安住するのではなく、変化に向かって一歩を踏み出す。

そこに、人が本来持っている力が戻ってきます。
そして、その力を取り戻したとき、人の表情は自然と変わります。

ここに私が提唱している「笑顔工学」の大切な視点があります。

笑顔工学とは、気合いや感情論だけで
人を笑顔にしようとするものではありません。

人が「やってみよう」と思える環境を、
ICT、経営工学、データ、仕組み、組織設計、人材育成によって
整えていくことです。

人の優しさ、現場の頑張り、属人的な努力といったものだけに頼らず、
人が挑戦し、成長を実感し、自分の強みを発揮し、
誰かの役に立っていると感じられるようにするための
仕組みづくりが大切なのです。

DXは「やってみよう」を支える仕組み

「やってみよう因子」は、自分の強みを活かし、
目標に向かって挑戦し、成長していくことから生まれる幸せです。

だとすれば、デジタルの力を使い企業を変革し利益を増やす活動、
いわゆる「DX(デジタルトランスフォーメーション)」 もまた、
この「やってみよう」を支えるものでなければならないと思います。

DXというと、多くの人はシステム導入やデジタル化を思い浮かべます。
クラウド、AI、RPA、データ分析、ペーパーレス、業務効率化などです。
これらは、手段としては大切です。

しかし、DXの本質はツール導入ではありません。

DXとは、人と組織が本来持っている力を取り戻すための変革です。

紙の書類に追われる。
二重入力に時間を取られる。
確認作業や電話連絡に振り回される。
無駄な会議に疲弊する。

そうした状態が続くと、
人は新しいことに挑戦する気力を失っていきます。

本来、人が向き合うべき相手は、書類ではありません。
本来、人が使うべき時間は、無駄な作業ではありません。

介護の現場であれば、利用者さんの表情を見る時間です。
経営の現場であれば、社員の成長と未来を考える時間です。
家庭であれば、大切な人と心を通わせる時間です。

DXは、その時間を取り戻すためにあります。

単なる効率化ではありません。
人を削るための合理化でもありません。
人を管理するためだけのデジタル化でもありません。

人にしかできないことに、人が集中できる状態をつくること。
それが、私が考えるDXです。

組織も人も、安定しすぎると変化を恐れます。

今までのやり方で何とかなってきた。
この方法が一番慣れている。
変えると混乱する。
デジタルは難しい。
現場がついてこない。

こうした言葉は、現場でよく聞きます。

しかし、変化を避け続けることは、優しさではありません。
現状維持は、時に人の可能性を奪います。

紙の記録を続けることで、職員の時間が奪われます。
情報共有が遅れることで、利用者さんへの対応が遅れます。
属人的な業務が残ることで、特定の人だけが疲弊します。
経営判断に必要なデータがないことで、未来への一手が打てなくなります。

この状態を放置していては、人は「やってみよう」と思えません。

だからこそ、ICTと経営工学の視点が必要です。
業務を見える化する。流れを整理する。ムダを減らす。
人の役割を再設計する。データを活用する。AIを使う。
現場の知恵を仕組みに変える。

これらはすべて、人と組織がもう一度、
自分たちの力で前に進むための取り組みです。

ただし、DXを進めるうえで忘れてはいけないことがあります。

それは、人間を中心に置くことです。

デジタル化を目的にしてはいけません。
数字だけを追いかけてもいけません。
効率だけを求めて、人の心を置き去りにしてはいけません。

DXの中心には、必ず人がいなければなりません。
もっと言えば、笑顔がなければなりません。

利用者さんの笑顔。
職員の笑顔。
家族の笑顔。
経営者の笑顔。
地域の笑顔。

それらが増えていないのであれば、
そのDXは本質からずれている可能性があります。

私は、DXを冷たい仕組みだとは捉えていません。
むしろ、温かい現場を続けるためにこそ、仕組みが必要だと考えています。

人の善意だけに頼る現場は、長続きしません。
頑張る人だけが支える組織は、いつか限界を迎えます。

一部の人の献身に依存する経営は、持続可能ではありません。

だから、データを使い、仕組みを整えるため、DXに取り組むのです。
現場の知恵を、仕組みに変えていくことで、挑戦する時間を取り戻します。
そして、成長を見えるようにします。

仕組みを強くするのは温かさを守るためです。
業務を変えるのは、人を大切にするためです。
経営を進化させるのは、笑顔を続けるためなのです。

結果として一人ひとりが「やってみよう」と思える状態になります。
それが、私の考えるDXであり、笑顔工学です。

まとめ

私は、安定に慣れすぎていないでしょうか。
与えられることに慣れていないでしょうか。
過去の成功にしがみついていないでしょうか。
変化を恐れて、飛び立つことを避けていないでしょうか。
DXを、人の笑顔のために使えているでしょうか。

人は、いつからでも変われます。
組織も、いつからでも変われます。
社会も、私たち一人ひとりの行動から変わります。

大切なのは、感謝を根に置き、
自分で何かをするための力を失わないことではないでしょうか。

私は、このような考えで、
ICTと経営工学を通じて、
人が人らしく在り続けられる仕組みをつくっていきます。

そして、すべての人が笑顔で在り続ける社会づくりに貢献していきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を少しでも良いと思っていただいたら「♡」を押して応援お願いします!noteのアカウントが無くても押せますので、気軽に押していただければ助かります!私の笑顔の画像が出ます(笑)

もちろん、フォロー、フィードバックなどをいただければ、さらに喜びます。よろしくお願いします!


いいなと思ったら応援しよう!