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こんにちは、「笑顔工学」の専門家、木村光範です。
「笑顔工学」についてはこちらの記事をご覧ください。

有名なイギリスの経済学者であるアーノルド・J・トインビーは、
困難そのものが文明を滅ぼすのではなく、
その困難に対して自分たちで応答できなくなったとき
文明は衰えていく、と解説しています。

これは、現代の企業経営にも
そのまま当てはまると思います。

自分で自分のことを決められない会社は
衰退していくのです。

この記事では、この事実をもとに、
デジタル時代の企業の在り方について紐解いていきます。
最後までぜひお読みください。

DXは、経営そのものを変えること

DX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進する、という話が
多く出てきていると思います。
私も、DX支援を多く行っています。

DXとは何かというと、
経済産業省の定義では、
データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品、サービス、ビジネスモデル、業務、組織、プロセス、企業文化や風土を変革し、競争上の優位性を確立するものとされています。

つまりDXは、紙をなくすことでも、
システムを入れることでも、
AIを使うことでも、それだけで達成する話ではありません。

DXとは、会社が何を大切にし、何を変え、何を守り、
誰の笑顔を増やすのかを決める経営改革です。

だから、DXをベンダーに丸投げしてはいけません

もちろん、専門家の力は必要ですが、
自社の業務、お客様との関係、現場の痛み、未来に残したい価値まで
全部を外に預けてしまうというのは、
会社の基本的なことを全部外部に任せてしまっている、
ということになってしまいます。
これでは会社の大切なものが失われてしまいます。

仕組みで長く続いた江戸時代

江戸時代は約260年続きました。

もちろん、当時の制度をそのまま理想化する必要はありませんが、
長く続いた理由を考えることには意味があります。

江戸幕府は、参勤交代などによって中央と地方をつなぎ、
大名を統制する仕組みを整えました。
また、外との関係も完全に閉ざしたのではなく、
限られた窓口を通じて管理していました。

外をすべて拒むのではなく、
外との接点を自分たちで設計しました。
内部の秩序を保ちながら、
必要な情報や交易を管理しました。

これはDXにも通じます。

AIを使っても、外部人財を活用しても良いのです。
しかし、自社の判断基準まで手放してはいけないのです。

変えながら続いてきた日本

日本という国も、長い歴史の中で大きく変わり続けてきました。

漢字も仏教も大陸から取り入れました。
明治には西洋の制度や技術を大胆に学びました。
戦後も社会の仕組みを大きく変えました。

それでも、日本は日本であり続けています。

それは、何も変えなかったからではありません。
外から来たものをそのまま飲み込まれず、
自分たちに合う形に翻訳してきたからです。

千年企業も同じです。

理念は守ります。やり方は変えます。信用は守ります。
道具は変えます。人を大切にする姿勢は守ります。仕組みは進化させます。

この判断を自分たちで続けられる会社が、長く続いていきます。

データは、会社が自分を見る鏡

自分で決めるには、自社の状態を知る必要があります。

売上はどうなっているのか。
現場はどこで苦しんでいるのか。
お客様は何に困っているのか。
どの業務が属人化しているのか。
情報はどこで止まっているのか。

これが見えなければ、経営は勘と経験だけに寄っていきます。

勘と経験は大切ですが、変化が速い時代には、それだけでは足りません。
データは、会社が自分自身を見るための鏡です。

ただし、データは責めるために使ってはいけません。
都合の悪い事実も見えること、
現場の本音が出てくること、
人を責めずに仕組みを良くすることが大切です。

自走する千年企業

DXの最終目的は、自走できる会社になることです。

外部の専門家に支援してもらいます。
副業人財の力を借ります。
AIを活用します。
システム会社と一緒につくります。

しかし、最後は自分たちで考え、
自分たちで直し、
自分たちで進化できるようになる必要があります。

小さな改善を現場で回せる。
データを見て判断できる。
AIを使って業務を最適化できる。
外の知恵を社内の力に変えられる。
ベンダーと対等に話せる。

この状態になって初めて、DXは会社の力になります。

私が「千年企業」と呼ぶ、永続する仕組みを有する企業は、
外の力を拒みません。
しかし、外の力に自分を預け切りません。
外の知恵を取り入れ、自社の血肉に変えていきます。

自分で未来を選ぶ会社へ

人口減少、AIの進化、人手不足、制度変更、顧客ニーズの変化など、
企業には常に新しい挑戦が来ます。

それに流されるのか。
誰かのせいにするのか。
外部に丸投げするのか。
過去のやり方にしがみつくのか。

それとも、自分たちで考え、学び、試し、変わっていくのか。

ここで企業の未来は分かれます。

まとめ

DXとは、企業が自分自身の舵を取り戻すための道具です。
千年企業とは、長く応答し続けてきた企業です。
変化に対して、自分たちの理念を持って応答し続ける企業です。

自分で決められる会社になること。
自分で変われる会社になること。
自分で学び続ける会社になること。

その先に、働く人とお客様の笑顔が増えていきます。

私は、これこそが千年企業のDXだと考えています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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