創作者は「得意なこと」より「やめられないこと」を信じたほうがいい。裏表官能小説家の創作エッセイ
皆さん、こんにちは。蜜麦苗です。
今日は、継続についてのお話です。
「あなたの得意なことは何ですか?」
まるで面接の質問みたいですよね(笑)。
実は私は、この質問が少し苦手です。
「得意なこと……かあ」
そう聞かれると、意外と答えが出てこない。
でも、ふと気付きました。
私は、書くことが得意だったから続けたわけではありません。
やめようと思っても、やめられなかった。
だから今も、こうして書き続けています。
得意なことは、案外あてにならない
改めて考えてみても、私には「これが得意です」
と胸を張って言えるものがあまりありません。
強いて言えば、コツコツ続けること?
でも、それも特別な才能ではありません。
手先が器用なわけでもないし、
ものづくりが得意というわけでもない。
ブラインドタッチは速いほうですが、
それも長年キーボードを叩き続けた結果ってだけ。
しかも、創作は何度も書き直します。
入力が速いことが、
そのまま武器になるわけでもありません。
得意だから仕事になる。
そんな単純な話ではないんですよね。
そして、どんな分野でも、上には上がいます。
文章もそうです。
私より上手い人なんて、星の数ほどいます。
私より後にデビューしたのに、
すでに何作品も書籍化している方もいます。
だから「得意だから続けられる」という考え方だけでは、
どこかで苦しくなってしまいます。
私は、「考えること」がやめられない
では、私は何を武器にしているのか?
私は、考えることがやめられません。
歩いていても考えます。
コーヒーを飲んでいても考えます。
寝る前も考えます。
怒っていても、文章の構造を考えます。
「どうして、この人はそう思ったんだ?」
「なぜ、この違和感が残るんだろう」
「もっと違う伝え方はないだろうか」
頭が勝手に動いてしまうんです。
好きだから、というより。
止められないんです。
もちろん、考えすぎて疲れることもあります。
ぐるぐる悩む日もあります。
でも、それでも考えてしまう。
これは才能というより、性質なんだと思ってます。
事故に遭った時くらいでしょうか?
本当に頭が真っ白になったのは。
それ以外は、ずっと考えています。
私は、最初から「書く人」だったわけではありません
実は、昔の私は動画にも挑戦していました。
YouTubeです。
「これからは動画だ」
みたいな、そんな時代でもありました(笑)
だから、カメラの前に立って話しました。
楽器も弾きました。いろいろ試しました。
結果は……見事に爆死です(笑)。
何年も続けても、大きくは伸びませんでした。
最後の登録者は五千人ほど。
炎上も経験しましたし、
アルゴリズム変更で動画も大量削除されました。
「ひどい……」
当時は、本気で落ち込みました。
でも、今振り返ると理由が分かります。
私には向いていなかったんです。
動画は、その場で反応する力が必要だし、
アドリブだったりライブ感が求められます。
でも私は違いました。
考えて。
考えて。
考え抜いて。
ようやく言葉になる。
それが私の性質だったんです。
だから、「書く」という形のほうが、
私の核に合ってたということです。
やめられないことは、誰とも比べられない
得意なことは、どうしても比較されます。
「あの人のほうが上手い」
「あの人のほうが速い」
「あの人のほうが人気がある」
そうやって比べられる。
でも。「考えることがやめられない」
これは比べようがありませんよね?
あの人より、ずっと考え込む人だ。
とか言っても、それを計る目安なんてない。
誰が一番考えているのかなんて、誰にも分からない。
それは、人との競争にならないんです。
自分の中だけの話だから。
だからこそ、長く続けられる。
私は「考えること」がやめられなかった。
だから書き続けています。
創作者は、自分の偏りを欠点だと思ってしまう
「また同じことを考えている」
「また同じテーマを書いている」
私も思います。
「私、しつこいかな?」
でも、それでも書いてしまう。
なぜなら、それが私の核だからです。
私が飽きていても。
読者は、初めて読むかもしれない。
今日、初めて私の記事を読んだ方にとっては、
「また」ではありません。新鮮だと思うかも。
だから私は、あまり気にしなくなりました。
自分が何度も考えてしまうこと。
何度も戻ってしまうテーマ。
そこには、自分だけの偏りがあります。
そして、その偏りこそが、
その人にしか書けない文章になります。
得意なことより、やめられないこと
だからいまの私は、継続について考える時、
「自分の得意なことは何だろう」とは、あまり考えません。
その代わり「私は、何がやめられないんだろう」を考えます。
そこには、自分の性質があります。
誰にも真似できない執着があります。
得意なことって、いつか誰かに追い越されるかもしれません。
でも。やめられないことだけは、誰にも奪えません。
私は、その性質を信じてここまで来ました。
だから、もし今、自分には武器がないと思っている方がいたら。
一度だけ考えてみてください。
あなたは、何をやめられませんか?
何度も戻ってしまうこと。
何年経っても考えてしまうこと。
気付けば、また向き合っていること。
もしかすると、それこそが、
あなたにしかない武器なのかもしれません。
その「やめられないもの」をどうやって創作の武器に変えていくのか。
長年続けて、私はそれをようやく知ることが出来ました。
だからそれらを、メンバーシップや有料記事にしたためてます。
もしかすると、それを知らない人にとっては、
それが必要な情報かもしれないから。
そして私は、その考え方や積み上げ方を、
これからも書き続けていこうと思っています。
あなたは、得意だから、それを続けていますか?
それとも。
やめようと思っても、やめられないから続けていますか?
裏表官能小説家 蜜麦苗
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