何がどう起きるかを知らなくてもよい┃じぶんトランサーフィン/第3章:効果的な動き/変容・再生・進化②
ヴァヂム・ゼランド著«Трансерфинг себя»(じぶんトランサーフィン/2024年11月発売)のロシア語原書を解説しながら読んでいます。過去記事はイントロ(序章)から順にまとめてあります。はじめから読みたい方はこちらからどうぞ。
※日本語版「セルフ・トランサーフィン(上・下)」2026年4月発売
新しい時代への「移行期」における発達の三要素
「変容・再生・進化(Трансформация, регенерация, эволюция)」
今回は最初の二つを読みます。
移行期における発達は、三つの並外れた要素から成り立っています。
1. 変容(要約)
眠っていた(ジャンク)DNAが目覚め、細胞から臓器に至るまで、私たちの身体全体の機能を再構築します。科学はまだこれを公式には認めておらず、用心深く観察しています。私たちは、科学がそれを認め、発表するのを待っている時間はありません。何がどのように起きているのかを、正確に知る必要もありません。
トランサーフィンでもまったく同じことで、目的がどのように達成されるのか、それがそもそもどのように機能するのかを知ることは、私たちの仕事ではありません。機能している。以上、です。目的を設定したら、あとはテクニックの話です。
Точно так же в Трансерфинге знать, каким образом цель может быть достигнута и как вообще это работает, не наша забота. Это работает – и все. Ставим цель, а остальное – дело техники.
私たちがすべきことは、自分自身に発達という目的を設定し、身体とエネルギーに働きかけることです。身体の変容を助け、エネルギー体を新しいエネルギーと同調できるようにするためです。
「ジャンクDNA」の覚醒
спящая (мусорная) ДНК:眠っている(ジャンク)DNA
「ジャンクDNA」は、かつては“役に立たない”と見なされていた非コードDNAを指す俗称です。現在では、非コード領域にもさまざまな働きがあることが分かってきています。
ただし、ゼランドがここで言う「眠っていたDNAが目覚める」という表現は、科学的な定説というより、新しい現実への移行に伴う変容を説明するための彼自身の言い方として読んだ方がよいと思います。
не наша забота:私たちの仕事ではない
〔забота〕心配事、面倒、厄介/配慮、気遣い、心配り/仕事、課題
「私たちが気にするようなことではない・心配することではない」というニュアンスを含みます。
Это работает – и все:
これは機能している・働いている。それが全て・以上だ。
「何がどう起きるかを知らなくてもよい」これは、知識の否定というより、結果を生むための実践において、仕組みの完全な理解を前提にしないという態度です。
ただ結果、つまり変容した自分を意図する。これは、タフティの「ゴールのコマ」や、トランサーフィンの「意図」の基本原則を肉体レベルに応用したものです。

2. 再生(要約)
「老婆」が、それは不可能だと言っても、信じてはいけません。信じれば、あなたも彼女のようになります。信じなければ、新しい身体へと変容していきます。これはまさに、「あなたがたの信仰のとおりになるように」という場合です。より正確に言えば、「あなたがたの意志のとおりに」です。
私はもう61歳※ですが、衰えの兆候はなく、むしろ目に見えて若々しくなってきました。なぜなら、私は自分にそのような目的を設定したからです。長いあいだ私に会っていなかった叔母は、40歳以上には見えないと驚きました。100メートル走なら、20歳の頃より速く走れるでしょう。
しかし繰り返しますが、ただ眺めているだけではなく、自分にそのような目的を設定し、それに取り組む必要があります。
※2024年11月時点(ちなみに、SNSで最初にこの文章が配信された2023年8月には「60歳」となっていました。)
「信仰」より「意志」
по вере вашей да будет вам:あなたがたの信仰のとおりになるように※有名な聖書の一節の引用です。
вера:〔faith, belief〕信じること、信仰、信頼
воля:〔will〕意志
「信仰のとおりに(по вере)」ではなく、
より正確には「意志のとおりに(по воле)」。
ゼランドはここで、単なる信仰や思い込みよりも、воля(意志)を強調しています。
つまり、ただ信じることではなく、自分がどの方向へ向かうかを決める力の問題として語り直しているのです。
これはトランサーフィンの намерение(意図) とも近い方向にあります。「信じれば叶う」ではなく、「意志・設定・実践によって方向づける」というニュアンスです。
ゼランド自身が語る「再生」の実感
поставить себе такую цель и работать с этим:
自分にそのような目的を設定し、それに取り組むцель:的、標的、目的,目標
※ここでの цель は、単なる「目標」というより、自分がどの方向へ向かうかを定める「目的」に近い言葉です。タフティの技法の文脈では целевой кадр が「ゴールのコマ」と訳されていますが、ここでは目標設定というより、発達へ向かう内的な方向づけとして「目的」と訳しています。
ゼランド自身の体験談が珍しく登場します。
「61歳だが若々しく変化している」「100メートルを20歳の頃より速く走れる」という具体的な記述からは、ゼランドがこの話を単なる理論ではなく、自分自身の実践結果として語っていることが分かります。つまり、「目的の設定」と「取り組み」の結果としての再生です。

ここでゼランドが強調しているのは、仕組みを完全に理解してから始めるのではなく、まず自分に「発達」「変容」「再生」という目的を設定し、身体とエネルギーに働きかけることです。
何がどう起きるかを知ることより、自分をどの方向へ向けるか。その方が、トランサーフィン的にはずっと重要なのだと思います。
次回は3つ目の「進化」を読みます。
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