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自分に暴力をふるわない┃じぶんトランサーフィン/第3章:効果的な動き/基本原則①

ヴァヂム・ゼランド著«Трансерфинг себя»(じぶんトランサーフィン/2024年11月発売)のロシア語原書を解説しながら読んでいます。過去記事はイントロ(序章)から順にまとめてあります。はじめから読みたい方はこちらからどうぞ。


※日本語版「セルフ・トランサーフィン(上・下)」2026年4月発売


次の節「基本原則(Базовые принципы)」に入ります。
この節は、第3章「効果的な動き」の実践原則をまとめ直す、とても重要な箇所です。これまで何度も出てきた「快適さ」「規則性」「多様性」「自分に合うものを選ぶ」といった原則が、ここで改めて整理されています。今回はその前半として、「自分に暴力をふるわず、どう発達へ向かうか」を読んでいきます。


自分への暴力は、必ず反動を生む(要約)

エクササイズは快適で、楽しめるものであるべきで、苦行であってはなりません。自分に暴力を振るってはいけません(Нельзя допускать насилия над собой)。もし運動がつらい義務になってしまえば、あなたは必ずそれをやめてしまい、その後、また同じような義務感で、自分に再開を強いることになるからです。

これは食事と同じです。もしローフードに熱狂しすぎれば、必ず元に戻ります。しかも、以前よりさらに後退します。制限という形で、自分の心理と身体に暴力を振るうことは、無制限の暴食と同じくらい不健全なことです。

Это как с питанием: если будете фанатеть от сыроедения, обязательно откатитесь назад, еще дальше, чем были. Насилие над своей психикой и своим организмом в сторону ограничения – это такая же ненормальность, как бесконтрольное чревоугодие.

ですから、この原則は非常に重要です。
負荷は少なめがよい、エクササイズは軽めがよい。
大切なのは、それが心地よく、負担にならないことです。その方がずっと効果があります。


  • Нельзя допускать насилия над собой:
    自分に対しての暴力を容認してはいけない、自分に暴力を振るってはいけない
    допускать:許す、容認する、(間違いを)犯す
    насилие:腕力[暴力]に訴えること、暴行、強制

※つらい義務、過度な制限を「自分への暴力(насилия над собой)」と言っています。

ここで重要なのは、単なる「ゆるくやりましょう」ではなく、運動を「つらい義務」に変えないことです。

義務化された運動は、いずれ必ず中断されます。そして今度は、その中断した自分を責めながら、また義務感で再開しようとする。ローフードの例も同じ構造です。過度な制限は、制御のない暴食と同じくらい不自然であり、必ず反動を生む。

ここは、「過剰ポテンシャル」と「平衡力」という視点にもつながります。発達を急ぎすぎて自分に暴力をふるうと、その緊張そのものが反動を生み、継続を難しくしてしまうのです。

Лучше пусть нагрузок будет меньше, лучше пусть упражнения будут легче

快適さと怠惰は違う(要約)

同時に、だらしなさ(расхлябанность)、怠惰(леность)、過度の弛緩(излишняя расслабленность)も望ましくありません。発達は必要だからです。では、自分に暴力をふるうことなく、発達を達成するにはどうすればいいのでしょうか?

そのために、次の原則があります。
・適度な負荷
・緩やかな負荷の増加
・簡単なものから複雑なものへ

世界記録を急いで打ち立てる必要がないのなら、急ぐ理由はありません。これもまた、運動を途中でやめずに済むための条件になります。大切なのは、負荷をごくゆるやかに増やし、少しずつ新しいエクササイズを習得し、動きを徐々に多様にしていくことです。

ここでのキーワードは:
緩やかに(плавно)
少しずつ(потихоньку)
徐々に(постепенно)。
楽しみながら、健康のために(В удовольствие и на здоровье)。


  • расхлябанность:だらしなさ、締まりのなさ、ぐずぐずした緩み

  • леность:怠惰
    ※よく似た語〔ленивость=個人の性質・特徴としての怠け者であることを指す〕ではなく、より抽象的な〔леность=怠惰、無精、動こうとしない状態〕を使っています。個人を「怠け者」と責めているというより、発達を妨げる内的状態としての怠惰を挙げている感じがあります。

  • излишняя расслабленность:過度の弛緩(ゆるみすぎた状態)

※心地よく、負担にならないようにと言う一方で、「楽であれば何でもよい」とは言っていません。だらしなさ、怠惰、過度の弛緩は望ましくない。なぜなら、目的は発達(развитие)だからです。

  • плавно:なめらかに、急激でなく

  • потихоньку:少しずつ、そっと、ぼちぼち

  • постепенно:段階的に、徐々に

※この三語は、この節の実践感覚をよく表しています。急激に変えるのではなく、身体が受け入れられる速度で、段階的に広げていくということです。

無理をしない。しかし、だらけない。
負荷はかける。しかし、暴力にはしない。
心地よく、少しずつ、発達へ向かう。

плавно, потихоньку, постепенно

発達に必要なのは負荷より「規則性」(要約)

しかし、新しい負荷やエクササイズを習得するのに、最初のうちは多少の不快感があり、努力が必要なこともあります。その原因は、筋力の不足や、関節・靭帯が未発達であるために身体の可動域に制限があることかもしれません。しかし、だからといって、新しいことを習得したり、自分の身体をよりよくしていく必要がない、ということにはなりません。

ただ理解すべきなのは、負荷の程度は、音量(громкость)を調節するように、自分で調節するものだということです。目安は、自分が対処できる努力の中に、心地よい感覚(приятное ощущение)があることです。重量挙げ選手のような力や、若い体操選手のような柔軟性を手に入れることを目的にする必要はありません。目的が記録ではなく発達であるなら、何度でも言いますが、すべては徐々に、緩やかに、適度に。発達にとって重要なのは、負荷ではなく、「規則性(РЕГУЛЯРНОСТЬ)」です。


  • регулировать:〔regulate, adjust〕調整する、整える、整理・規制する

  • громкость:音の大きさ,音量,ボリューム

※「きつい運動」vs「怠惰」の二択ではなく、ボリュームを調整するように、負荷の程度を自分で微調整する。感覚的につかみやすい、ゼランドらしい具体的な比喩です。

  • приятное ощущение:心地よい感覚

※目安は、自分が対処できる努力の中に心地よさがあることです。「快適」とは、負荷ゼロという意味ではなく、自分の身体が受け入れられる範囲の努力に、心地よさがあるということです。

  • РЕГУЛЯРНОСТЬ:規則性、定期性、規則正しく続くこと
    全部大文字表記で強調しています

  • Для развития важнее не нагрузки, а РЕГУЛЯРНОСТЬ.:
    発達にとって重要なのは、負荷ではなく「規則性」です。

※ここで言う регулярность は、単に「長く続ける」というより、一定のリズムで、規則的に続けることです。大量にやること、きつくやることではなく、定期的に、継続的に、身体とエネルギーに働きかけ続ける。この原則は、第3章全体を通じた「効果的な動き」の結論の一つです。

меру усилий вы регулируете для себя сами, как громкость

次回は、この節の後半として、身体に問題がある場合の対処、自分に合う運動の選び方、そして「運動活動を第一優先にする」というゼランドの強い提案を読んでいきます。


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