日報:スピロヘータ濾過性【004/365】2025年度
1.スピロヘータとペニシリン
発表では、タスキギーの実験者達がペニシリン治療を実施しなかったか触れておきたいと考えている。結論を言えば、現代科学の見識に則っても梅毒スピロヘータにペニシリンが著効するのは早期段階に限定され、実験の黒人達は既に後期潜伏梅毒に到達していた為だ。当時の時点で潜伏梅毒のスピロヘータにペニシリンが効くかは確証がなかったし、斯く言う現代医学も特に高齢者が相手だったら…第三期への移行が稀だというCDCの言い分を盾に…何もしないのだからとやかく言えたものではない。
だが私見は更に踏み込む。「スピロヘータにペニシリンは効かない」だ。そこでL型菌の歴史を改めて振り返っていた。要は抗生物質(特に細胞壁合成阻害系のβラクタム系、ペニシリンもこのグループに属す)に晒された細菌は細胞壁を喪失し、(そのまま高浸透圧に耐えられず破裂するという定説に反し)細胞壁を欠損したまま生存し続けるのだが、この特殊な生存様式をL型(L-form)と呼ぶ。1935年に生まれた呼び名で、どうやら最新$cienceはこの形態をDormant(休眠型)やらPersister(持続型)やら呼び名をコロコロとBabylonian Name Change(バビロンの名称変更)して焼き直し研究を続けているようだが、ともかく梅毒スピロヘータにもL型がある証拠を探していた。
いや、あるのは知っているし、野口英世が1915年に神経梅毒患者の脳切片に観察したのはまさに梅毒スピロヘータの顆粒形態…Cyst形態、L型…だ。このCyst形態は細胞内に滞留したまま、元の螺旋型とは異なる病原性を発揮する。スピロヘータに限らず、抗生物質治療が実施される全ての細菌性疾患に該当する。細胞壁のないL型は、細胞壁で敵を判断する免疫系に認識されずに貪食を免れる。このL型が全身の宿主細胞内に感染して代謝を阻害し、自己免疫疾患含む現代の慢性病の根源だと主張したのがリダ・マットマン(Lida Mattman)だ。当然都合が悪い人物なのでWHOは否定する。
だが被害者には申し訳ないがスピロヘータに比べれば可愛いものだ。なんせ奴は骨を食い破る。後期神経梅毒…私はアルツハイマーと同義と確信している…になれば頭蓋骨が陥没する恐ろしさだ。加えて桁違いの適応速度と増殖速度。PJは「5764年無敗の知的微生物」とまで呼ぶが、そんなシュメールの時代にまで存在したかはともかく、コイツが大罪人ジェンナーのワクチンに紛れて人類を侵略してきたことは確かだ。そこに金属抗菌剤や抗生物質の"治療"投与で以下同文である。こうして過去に梅毒スピロヘータで医学は惨劇を繰り広げてきたわけだが、今度は全く同じ悲劇をライムスピロヘータで繰り返している地獄絵図がある。米国人は騒いでいるが、現時点で対岸の火事の日本人は全く気付いていない模様だ。歴史的に欧米での大事件が数十年後に遅れて日本で惨劇が起こってきたというのにだ。グリホサート然りツベルクリン然り。
この地獄絵図を日本で主張する人物がいないもので、タスキギーから遡ってスピロヘータと医学の構造批判をしているわけだが、その足掛かりに何とか現代科学の重鎮の名前を出して言い逃れのできない決定的証拠を提示できないものかと画策していたのだ。
と、考えていた時に、『微生物学の歴史II』(朝倉書店, 2004)を読んでいてThomas M. Riversの名前が登場した。戦時中あたりにロックフェラー医学研究所で活躍したウイルス学者であり、ウイルス病原性を決定するリバース原則を確立し、60~70年代ウイルス学を牽引した重要人物だ。
どうも「ウイルスの増殖には生きた細胞が必要」という現代に残るこの原理を強弁したらしいが、この点は後ほど考察する。取り敢えず方々を調べていると、チフス菌の濾過性形態に関するレイモンド・ライフ&アーサー・ケンドールの有名な報告に喧嘩腰に絡んだり、大先輩の野口英世を「俺の質問に答えなかった」からと研究者として批判しており、「絶対この男人間として小せえな」と思いつつ名前だけは無駄にビッグなので使えると思っていたところ、どうやらこの男スピロヘータの濾過性形態…L型…を知っていたらしい。
100年前のロックフェラー研究所は既に微生物多形性(Pleomorphism)を知っていた。というか1896年に牛の胸膜肺炎(…マイコプラズマ)が発見された時点で多形性は普通に正史に刻まれているただの事実で、現代の医師達はこの形態変化が抗生物質という脅威に晒された後の細菌達にも普通に観測される事実と、抗生物質崇拝との整合性がとれずに認知的不協和を起こしているだけなのだ。
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