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【クリスマスツリー】フランツ・リストのピアノ曲紹介

この記事ではクリスマスツリーを中心に、次の曲を紹介します。


クリスマスツリー S.186

ビューローとコジマの娘でリストの孫娘となるダニエラに献呈。「伝統的キャロルの旋律」「子供から見たクリスマス」「大人のクリスマスの思い出」という3つのグループに分けられる。1866年に書き始め、1876年に完成。1882年に初版。こちらの最終稿は第4稿。
演奏は全曲アルフレート・ブレンデル。このクリスマスツリー全曲の史上初の録音であり、ブレンデルのデビュー録音でもある。

第1曲 プサリテ - 古きクリスマスの歌 S.186/1

ミヒャエル・プレトリウスのコラールの主題による。


第2曲 おお、聖なる夜 - 古き旋律によるクリスマスの歌 S.186/2

古いキャロルに基づいて。


第3曲 飼葉桶のかたわらの羊飼い (甘き喜びのうちに) S186/3

古いキャロルに基づいて。


第4曲 神の御子は今宵しも - 東方三博士の行進 S.186/4

有名なクリスマスキャロルに基づいて。


第5曲 スケルツォーソ - クリスマスツリーの蝋燭に火を灯して S.186/5

ユーモアやいたずら心に溢れる。


第6曲 カリヨン S.186/6

鐘の音をテーマにした曲。


第7曲 まどろみの歌 - 子守歌 S.186/7

幻想的子守歌。ブレンデルはこの曲を後年再録音している。


第8曲 古きプロヴァンスのクリスマスの歌 S.186/8

フランスの2つのキャロルによる。


第9曲 夕べの鐘 S.186/9

こちらも鐘の音をテーマとする。ブレンデルはこの曲を後年再録音している。


第10曲 昔々 S.186/10

ハンフリー・サールによると、リストとカロリーネの出会いの懐かしき思いで。


第11曲 ハンガリー風 S.186/11

サールによると、この曲はリストの自画像だとのこと。アーブラーニへも献呈されている。


第12曲 ポーランド風 S.186/12

サールによると、カロリーネの肖像であるとのこと。



関連作品

クリスマスツリー 第7曲 まどろみの歌 〔ラハムントのための稿〕 S.186/7a

クリスマスツリーの第7曲の初稿と最終稿の間の中間稿。リストの弟子カール・ラハムントが所有していたもので、シャーマー社が出版する際にラハムントが編集した。


ポーランド風 S.701g

曲集「クリスマスツリー」の一曲として構想されたものだが、結局採用されず別の曲(同名の曲)にとって代わられた。1870年代に書かれた。


クリスマスツリー 〔パリ草稿〕 S.185a

パリのフランス国立図書館に所蔵されているクリスマスツリーの近年まで未発表だった初稿。1873~1874年作。2018年に新リスト全集にて初版された。総じて最終稿よりシンプルで短い。タイトルは最終稿と比べて同じものや、変更されているもの(6番)や、無題のもの(8番、9番、10番)がある。
演奏は全てヴォイチェフ・ヴァレチェク。

第1番 プサリテ - 古きクリスマスの歌 S.185a/1

クリスマスツリー第1曲の初稿。


第2番 おお、聖なる夜 S.185a/2

クリスマスツリー第2曲の初稿。


第3番 飼葉桶のかたわらの羊飼い (甘き喜びのうちに) S.185a/3

クリスマスツリー第3曲の初稿。


第4番 神の御子は今宵しも (東方三博士の行進のように) S.185a/4

クリスマスツリー第4曲の初稿。


第5番 スケルツォーソ S.185a/5

クリスマスツリー第5曲の初稿。


第6番 朝の目覚まし (カリヨン 〔第1稿〕) S.185a/6

クリスマスツリー第6曲の初稿。最終稿とは異なるタイトルが付けられている。


第7番 まどろみの歌 S.185a/7

クリスマスツリー第7曲の初稿。


第8番 ("古きプロヴァンスのクリスマス") S.185a/8

クリスマスツリー第8曲の初稿。この時点では無題。


第9番 (夕べの鐘 〔第1稿〕) S.185a/9

クリスマスツリー第9曲の初稿。この時点では無題。


第10番 (昔々 〔第1稿〕) S.185a/10

クリスマスツリー第10曲の初稿。この時点では無題。


第11番 ハンガリー風 S.185a/11

クリスマスツリー第11曲の初稿。


第12番 ポーランド風 S.185a/12

クリスマスツリー第12曲の初稿。


クリスマスツリー 〔第2稿〕 S.185b

完全な形で残っていない。未出版。


クリスマスツリー 〔第3稿〕 S.185c

モスクワのグートハイル社によって初版された。新リスト全集にも含まれている。ちなみにレスリー・ハワードは「最終稿や初稿と比べて、特に目新しい部分はない」という理由で録音していない。



その他

クリスマスの歌 "キリストは生まれ給えり" S.502

クリスマスキャロルの歌詞に作曲し、その別バージョンとして作ったピアノ独奏稿。1864年作。
演奏はマーク・ヴァイナー。



● 楽譜紹介

新リスト全集の楽譜では今回ご紹介した楽曲は以下のものに収録されています

・クリスマスツリー S.186
※ 楽天リンクはこちら

・クリスマスの歌 "キリストは生まれ給えり" S.502
※ 楽天リンクはこちら


・クリスマスツリー 〔パリ草稿〕 S.185a
・クリスマスツリー 〔第3稿〕 S.185c



それではみなさま良い一日を



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