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【マイアベーア作品編曲】フランツ・リストのピアノ曲紹介

この記事ではジャコモ・マイアベーアに関連する曲を紹介します。


「ユグノー教徒」の回想 - マイアベーアの主題による劇的大幻想曲 〔初稿〕 S.412i

マイアベーアのオペラ「ユグノー教徒」による幻想曲。1836年作。この第1稿はあまりにも巨大になりすぎたため、第3稿では大幅にカットされる。


「ユグノー教徒」による劇的幻想曲 〔中間稿〕 (マイアベーア) S.412ii

「ユグノー教徒の回想」の中間稿。「任意で省略してよい箇所がいくつかある」「コーダが違う」という点以外は第1稿と大幅な違いはない。最新の研究では、この稿はシュレジンガー出版社が最終稿を再版しようとした際に、誤って初稿と最終稿を混ぜて印刷してしまい、そのミスで出来上がったのがこのバージョンであるという説がある。
もし仮にその説が正しいとしたら皮肉なものです。なぜなら奏者アーナルド・コーエンはこのバージョンを「唯一の正統的な最終稿」と呼び、ハワードは「3つのバージョンのうちで最良のもの」と言っているからです。個人的にも最も魅力的なバージョンだと思います。


「ユグノー教徒」の回想 - マイアベーアの主題による劇的大幻想曲 〔最終稿〕 S.412iii

マイアベーアのオペラ「ユグノー教徒」より。1842年作。第1稿は20分を超える巨大な作品で、この第3稿はその第1稿を基にしているが、大幅にカットし改訂したもの。


「悪魔のロベール」の回想 - マイアベーアのオペラの動機による大幻想曲

マイアベーアのオペラによる幻想曲でリストは2曲ある両曲をセットにしようと計画していた可能性もある。

第1曲 カヴァティーナ S.412a

未出版作品。およそ1846年作。第4幕イザベラの「私が愛するあなた」の忠実なトランスクリプション。


第2曲 地獄のワルツ S.413

通常「悪魔のロベールの回想」というとこちらを指すことが多い。1841年作。リストがコンサートピアニスト時代に得意曲としていた。
アール・ワイルドの演奏が素晴らしい。


「預言者」の描写 (マイアベーア) S.414

当時のマイアベーアの人気オペラ「預言者」より。1849年から1850年にかけて作られた。リストのオペラ編曲モノの最大級の作品。3曲で共通主題が散りばめられている。

第1番 祈り - 勝利の讃歌 - 戴冠行進曲 S.414/1

メドレーパラフレーズ。


第2番 スケートをする人々 - スケルツォ S.414/2

かつてブゾーニがレパートリーとしていた。
演奏はルイス・ケントナー。


第3番 田園曲 - 軍隊招集 S.414/3

最初はパストラーレの変奏曲で、後半は突如派手になる。
演奏はセルジオ・ガッロ。


「アフリカの女」の描写 (マイアベーア) S.415

マイアベーアのオペラ「アフリカの女」の普及に一役買った編曲作品。1865年作。

第1曲 水夫の祈り "おお、偉大なる聖ドミニコよ" S.415/1

演奏はケネス・ハミルトン。


第2曲 インド行進曲 S.415/2

演奏はセルジオ・ガッロ。


修道士 (マイアベーア) S.416

マイアベーアの歌曲「修道士」のトランスクリプション。1841年作。


シラー生誕100年祭への祝祭行進曲 (マイアベーア) S.549

リストとマイアベーアはそれぞれシラー生誕100年祭に寄せて作品を書いている。この作品はマイアベーアの管弦楽曲「シラー生誕100年祭のための行進曲」をリストが編曲したもの。1860年作。



【その他】

オペラ風アリアとしたためられた変奏曲 S.701h/1

その名の通りオペラ風アリアとその主題を基にした変奏。リスト青少年期の未完の作品。作曲年不明。 


地獄のワルツ (マイアベーア) S.701h/2

上記「オペラ風アリアとしたためられた変奏曲 S.701h/1」と同じ自筆譜上に書かれていた断片。同じく作曲年不明。マイアベーアのオペラ「悪魔のロベール」の「地獄のワルツ」より。


「預言者」のコラール"我らに、魂の救済の波を"による幻想曲とフーガ S.624

オルガン曲の重要なレパートリーとして知られる。ここでの演奏はピアノ連弾稿。1850年作。通称「アド・ノス」。マイアベーアを感激させた作品。リストはこの曲を「《預言者》の描写 第4番」と言及したことがあり、ハンフリー・サールもそのように分類している。マイアベーアの主題を使用しているのは確かだが、リストのオリジナル作品とみなしてよい。
演奏はレスリー・ハワードとジェフリー・パーソンズ。

第1部 幻想曲

第2部 アダージョ

第3部 フーガ


「預言者」のコラール"我らに、魂の救済の波を"による幻想曲とフーガ 〔ブゾーニ編〕

オルガン曲であるアド・ノスをブゾーニがピアノ独奏曲として編曲したもの。リスト研究家であるアラン・ウォーカーはこの編曲について「20世紀ヴィルトゥオジティの頂点のひとつ」と語っている。ちなみにリストの弟子ウォルター・ベイチの記録によるとリスト自身もこの曲をピアノ独奏で演奏しているが、リストによる楽譜は残されていない。
演奏はイゴール・レヴィット。

第1部 幻想曲

第2部 アダージョ

第3部 フーガ



シロタによるブゾーニ編アド・ノス

ブゾーニの弟子レオ・シロタによる「アド・ノス」の演奏が部分的に残されています。素晴らしい演奏ですが、前半のおよそ15分しかありません。昔どこかのレーベルのウェブサイトに「後半部分もリリースする準備をしている」と書いてあったような気がしますが、気のせいだったかもしれません。



● 楽譜紹介

新リスト全集の楽譜では今回ご紹介した楽曲は以下のものに収録されています


・「ユグノー教徒」の回想 - マイアベーアの主題による劇的大幻想曲 〔初稿〕 S.412i
・「ユグノー教徒」の回想 - マイアベーアの主題による劇的大幻想曲 〔最終稿〕 S.412iii

・地獄のワルツ S.413
・修道士 (マイアベーア) S.416

・「預言者」の描写 (マイアベーア) S.414
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・シラー生誕100年祭への祝祭行進曲 (マイアベーア) S.549

・「アフリカの女」の描写 (マイアベーア) S.415


・カヴァティーナ S.412a

・「ユグノー教徒」による劇的幻想曲 〔中間稿〕 (マイアベーア) S.412ii
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それではみなさま良い一日を



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