【深き淵より】フランツ・リストのピアノ曲紹介
この記事では協奏的作品である深き淵よりを紹介します。
深き淵より - ピアノと管弦楽のための器楽詩篇 〔ローゼンブラット補筆版〕S.121a
フェリシテ・ド・ラムネー神父が親しんでいた作曲者不明の単旋律聖歌「深き淵より」を使用してリストが書いた協奏的作品。1834年から1835年にかけて作曲された。ほぼ完成しているが終結部が無い。自筆譜にはラムネーへ献呈する旨が書かれているが、実際にラムネーへ送られたかどうかは不明。ジェイ・ローゼンブラットがこの作品を演奏可能な状態にした。音楽学者ジェイ・ローゼンブラットはリストの変ホ長調の「協奏曲 S.125a」を発見した人物として知られている。
演奏はスティーヴン・メイヤーの独奏、タマーシュ・ヴァーシャリ指揮のロンドン交響楽団。
深き淵より - ピアノと管弦楽のための器楽詩篇 〔マックスウェル補筆版〕S.121a
マイケル・マックスウェル版はオリジナルにはないものをいくつも付けたしており「マックスウェル編曲版」と呼べるようなものに仕上がっている。マックスウェルはカナダの作曲家。
演奏はフィリップ・トムソン独奏、ケリー・ストラットン指揮のハンガリー国立管弦楽団。
【関連作品】
詩的で宗教的な調べ 第4番 死者の追憶 S.173/4
こちらも聖歌「深き淵より」の旋律を引用している作品。
演奏はスヴャトスラフ・リヒテル。
死の舞踏 - ピアノと管弦楽のための幻想曲 〔"深き淵より"編入稿〕 S.126i
リストは1847年ごろから「死の舞踏」を作曲し始めた。そしてその第1稿は1849年に一度完成したと言われる。そしてリストは1853年にその初稿へいくつかの改訂を加えた。初稿自筆譜の所有者がその自筆譜の閲覧許可を出さないため、演奏家たちはブゾーニの校訂版を使用して演奏している。このブゾーニ版は1849年の初稿のままなのか、それとも後の改訂を含めたものなのか不明。そもそもこのブゾーニ版がリストの書いたものにどの程度忠実なのか不明。この稿の最大の特徴は単旋律聖歌「深き淵より」の旋律を使用した部分があること。
演奏はスティーヴン・メイヤー独奏、タマーシュ・ヴァーシャリ指揮のロンドン交響楽団。
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