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【白鳥の歌】フランツ・リストのピアノ曲紹介

この記事ではシューベルトの遺作の歌曲集「白鳥の歌」のリストによる編曲を紹介します。


白鳥の歌 - シューベルトによる14の歌曲 S.560

シューベルトの遺作歌曲集「白鳥の歌 D.957」のトランスクリプション。1838年から1839年にかけて編曲された。原曲はシューベルト本人によって曲集としてまとめられたわけではないので、曲集全体としての統一感がない。リストは曲順を変更することにより曲集としてのまとまりを出している。

第1番 街 S.560/1

原曲は11番で、ハイネの詩による。
演奏はナターリア・トゥルーリ。


第2番 漁師の娘 S.560/2

原曲は10番で、ハイネの詩による。
演奏はジャン・チャクムル。


第3番 住処 S.560/3

原曲は5番で、レルシュタープの詩による。
演奏はヴラディミール・ソフロニツキー。


第4番 海辺で S.560/4

原曲は12番で、ハイネの詩による。
演奏はマリア・ユージナ。


第5番 別れ S.560/5

原曲は7番で、レルシュタープの詩による。
演奏はマリア・グリンベルグ。


第6番 遠い国で S.560/6

原曲は6番で、レルシュタープの詩による。
演奏はマレイ・ペライア。


第7番 セレナード "秘めやかに闇をぬい" 〔第2稿〕 S.560/7

原曲は4番で、レルシュタープの詩による。こちらが通常稿と言えるもので、多くのピアニストが演奏するバージョン。
演奏はアンジェラ・ヒューイット。


第8番 彼女の絵姿 S.560/8

原曲は9番で、ハイネの詩による。
演奏はオクサナ・ヤブロンスカヤ。


第9番 春のあこがれ S.560/9

原曲は3番で、レルシュタープの詩による。
演奏はジャン・チャクムル。


第10番 愛の便り S.560/10

原曲は1番で、レルシュタープの詩による。
演奏はアルカディ・ヴォロドス。


第11番 アトラス S.560/11

原曲は8番で、ハイネの詩による。
演奏はアンナ・マリコヴァ。


第12番 影法師 S.560/12

原曲は第13番で、ハイネの詩による。
演奏はスティーヴン・スプーナー。


第13番 鳩の便り S.560/13

原曲は14番で、ザイドルの詩による。
演奏はジョン・ビンガム。


第14番 兵士の予感 S.560/14

原曲は2番で、レルシュタープの詩による。
演奏はフレデリック・チュウ。


セレナード (秘めやかに闇をぬい) - シューベルトの旋律 〔第1稿〕 S.559a

シューベルトの歌曲「セレナード D.957/4」のトランスクリプションの初稿。1837年作。


セレナード "秘めやかに闇をぬい" - シューベルトの歌曲 〔第4稿〕〔ラーマンのために〕 S.560/7a

シューベルトの歌曲「セレナード D.957/4」のトランスクリプションの第4稿。およそ1880年改訂。リストの生徒であり、リストの伝記作家でもあるリナ・ラーマンのために改訂したもの。基本的には第2稿の終盤にカデンツァを追加したもの。



【異稿】

白鳥の歌 - シューベルトによる14の歌曲 〔異稿〕 S.560bis

トランスクリプション「白鳥の歌 S.560」の再出版をする際にリストが代替パッセージを追加した。およそ1839年に作られた。基本的には上記通常稿が「演奏会用稿」、この異稿は「他の目的のための稿」(例えば演奏をしやすくしたものなど)といえる。

第1番 街 S.560bis/1

通常稿より簡素化されている。使用する鍵盤の範囲も通常稿より狭い。


第2番 漁師の娘 S.560bis/2

終結部に2小節変更があるのみ。
演奏はアンナ・マリコヴァ。


第3番 住処 S.560bis/3

演奏しやすくした簡易稿。


第4番 海辺で S.560bis/4

左手アルペジオを軽減している部分がある。


第5番 別れ S.560bis/5

前半は通常稿と全く同じ。後半は通常稿より原曲歌曲に近づいている。


第6番 遠い国で S.560bis/6

通常稿にあった華麗さを排除し、より地味になっている。


第7番 セレナード "秘めやかに闇をぬい" 〔第3稿〕 S.560bis/7

厳密には「第2稿・異稿」と呼ぶべきものかもしれないが、全編改訂されていて新しいコーダも加わっているということで「第3稿」と呼んでもよい。全体的には通常稿より簡素化されている。


第8番 彼女の絵姿 S.560bis/8

右手パートが4小節削除されているのみ。


第9番 春のあこがれ S.560bis/9

通常稿を簡素化したもの。


第10番 愛の便り S.560bis/10

通常稿とあまり変わりないが、右手を過度に広げて押さえなくてはいけない和音をなくしている部分がある。


第11番 アトラス S.560bis/11

3連音符の部分をトレモロに変更している箇所があるが、全体の印象はかわらない。


第12番 影法師 S.560bis/12

原曲歌曲に近くなっている部分がある。
演奏はムーザ・ルバッキーテ。


第13番 鳩の便り S.560bis/13

後半半分が大幅に変更されている。


第14番 兵士の予感 S.560bis/14

中間部がより内省的になっている。




● 楽譜紹介

新リスト全集の楽譜では今回ご紹介した楽曲は以下のものに収録されています

・白鳥の歌 - シューベルトによる14の歌曲 S.560
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それではみなさま良い一日を



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